「日食があれば月食もだいたいセット3 月食より日食の方が多い理由」 by ピッピ
ややこしい話の続きがやってまいりました(^▽^;)
今までの話。
理屈っぽい話でもよろしければ、おつきあいください。
日食と月食の回数を比べると、日食の方が多いのはなぜでしょう?からの続きです。
21世紀の100年間におきる数を、比べてみましょう。
月食142回に対して、日食は224回です。
こんなに数が違うなんて、ちょっと驚きですよね。
月食の方が、目にする機会が多いように思いませんか?
月食は、月さえ見えていれば、地球上のどこからでも観測が可能です。
それに対して日食は、月の影が地球の表面を帯状に横切る、限られた地域でしか見ることができません。
だから、月食の方が多いように感じてしまうんですね。
1で使った、アストロアーツさんの画像に、私が少し線を描きたしました。
赤い丸は、月の軌道だと思ってください。
月が左側のグリーンの部分に入れば、日食がおこります。
反対に、月が右側の黄色の部分に入った時が、月食です。
単純に長さを比べてみても、左のグリーンの線の方が長いですよね。
このように、日食が生じる月の軌道の範囲と、月食が生じる月の軌道の範囲が異なります。
日食側の方が、距離が長いのです。
だから、月食よりも日食の方が生じる機会が多いというわけです。
ただし、これは月が地球の本影に入った、目で見て欠けていると確認できる月食の話です。
半影食を含めると、21世紀におきる月食は228回で、日食と同じくらいの数になります。
理由は、上図の黄色線の距離を半影分までのばせば、日食側と同じくらいになるからですね。
ここまで読んでくださった方、いらっしゃるかなぁ。
だんだん、自分でも終着点がわからなくなってきた気がするぞ。
この先どうしよう。
ともかく、月食より日食の方が多いのは、このような理由です。
ん~~~。次回はどうしよっかなぁ( ̄_ ̄ i)