「プチプラネタリウム解説 夜空で春の星座を探そう6 春の大三角+火星+冬の大三角」 by ピッピ
シリーズ5で、春の大曲線を探しました。シリーズ5はこちら。
今日は、この春の大曲線から、春の大三角を探してみます。
この図は、上が北で下が南です。
春の大曲線の中の二つの星。
オレンジ色のアルクトゥールスと、真っ白なスピカ。
この二つを使って、西側・右の方に三角形ができる星を探します。
ほぼ、正三角形と思っていいでしょう。
スピカより暗い、二等星の星がみつかります。
しし座の「デネボラ」です。
デネボラは、ししのシッポにあたります。
これら三つの星。アルクトゥールス・スピカ・デネボラをつなぐと、春の大三角の完成です。
図では、赤線の三角形ですね。
今は、近くに火星も見えています。
デネボラから西側・右の方に目を移すと、赤く輝く明るい星がみつかります。
それが、火星です。
さらに、火星の西側・右の方。
ししの心臓に輝く一等星、レグルスがあります。
黄色四角の中の、二つの星です。
この二つの星から、もっと西側・右の方に目を移すと、今度は冬の大三角がみつかります。
画像 アストロアーツより 一部切り抜き
今ならちょうど7時半くらいの空です。
東の空には、春の大三角(赤線三角)。
西の空には、冬の大三角(黄線三角)。
冬の大三角の探し方はこちら。プチプラ解説 冬の星座5 冬の大三角
その二つの大きな三角形の間に、橋渡しのように輝く火星とレグルス(黄四角)。
今は、春と冬の大三角を一度に見られる、お得な季節です。
おまけに、この時間なら、西の空にはまだ金星も見えています。
惑星の、土星・火星・金星。
そして、春と冬、二つの大三角。
惑星や三角形をこんな盛りだくさんに、一度に見られることなんてそうそうありません。
久々に星がよく見えた先日。
これらを見て、思わず立ち止まって感嘆の声をあげてしまいました。
誰もいない田んぼ道でよかった(^▽^;)
明日は、天気がいい所が多いみたいです。
そして、明日は月と金星が並びます。
日暮れ後、西の空を見れば、この二つが仲良く並んでいます。
できれば空が開けたところで、今の時期限定の星々の競演を、ぜひながめてみてくださいね。
いつもなら2回にわけるところですが、天気や月の状況を考え、長文になってしまいました。
すみませんでした。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
きれいな星空が見られますように。
今までのプチプラネタリウム解説 春シリーズ