「茶碗の中に星がきらめく小宇宙 曜変天目(ようへんてんもく)」 by ピッピ
東京へ行く機会があると、公開されていないか確認する茶碗があります。
「曜変天目(ようへんてんもく)」
一度見に行ったことがありますが、宇宙を見ているようで、魅せられてしまいました
今は、公開されていませんでしたけどね。
世界に3つ(4つともいわれる)しかなく、中国で宋の時代(12~13世紀)に作られたものです。
全てが日本にあり、3つは国宝。議論のある4つ目は重要文化財に指定されています。
この中で、静嘉堂文庫美術館所蔵の通称「稲葉天目(国宝)」は、たまに一般公開されます。
絵葉書を写メ。
黒い釉薬の上に星と呼ばれる斑点が浮かび、その斑点の周りは、暈がかかったように虹色の光彩をはなちます。
写真では、とてもこの美しさを表現できません(>_<)
美術館展示というと、通常は窓のない部屋です。
これを見た部屋には大きな窓があり、陽の光を感じられる部屋でした。
4面ガラスで囲まれた中に、この茶碗が一つ。
くるんと一周すると、光を受けた星の周りが、玉虫のように七色にキラキラと煌めき光を放ちます。
まるで宇宙の深淵を見ているようで、引き込まれてしまいました。
その色の煌めき方は、変幻自在というか幽玄というか妖艶というか。
魅入られる、とはまさにこのことって感じです。
あぁ、うっとり
本来は「窯変天目」であったものが、「星の瞬き」「輝き」を意味する「曜(耀)」の字があてられるようになったのも、うなずけます。
もう一度見たいなぁと思いながら、なかなか公開されない上に、東京。
次回はちょうど1年後、来年の1月~3月に公開予定になっています。
他に用事がなくても、見に行っちゃおうかなぁ(///∇//)