最近「マミー・ブレイン」という言葉を知りました。
マミー・ブレイン=「お母さん脳」ってことですよね。
どういう意味なんだろう?と思っていたら、要するに、産後ボケのことらしいですね。

あー、それなら知ってるわ電球
産後しばらくって、頭の中にモヤがかかっているみたいなんですよねもやもや
何だかボーッとしてしまう。
それでいろいろドジをやらかしたりしちゃうんですアセアセ

赤ちゃんを生んだばかりって、お母さんは身も心もボロボロ。
でも、赤ちゃんは待ったなし。

睡眠不足になるし、眠れないということは疲れも抜けない。
その上、ホルモンバランスもグチャグチャ。
妊娠ホルモンで満たされていた体が、生んだ途端に産後ホルモンに切り替わろうとする。

そりゃあ、どこかにガタがくるのも当然。
ボーッとしていろいろ失敗するのも、仕方ないですよねアセアセ

でも、私は長男ポンちゃんを出産した時はそんな知識はありませんでした。
そのため、「自分ではちゃんとやっているつもりなのに、どうして失敗ばかりなんだろう」と落ち込んだこともありましたガーン

今では「あー、あれはマミー・ブレインだったのか」と納得できますが、当時はいろいろとやらかしてはヘコんでいました。

例えば、やかんに沸かしておいたお茶を飲もうとグラスに注いだら、色がついていない!
お茶っ葉を入れ忘れていたんですねアセアセ

ダンナのヤーマンがごはんを食べようと炊飯器を開けたら、水に浸った生米のまま。
炊飯のスイッチを押し忘れていたんですねガーン

我ながら、何だか惜しい感じですね。
まあ、これくらいなら笑って流せます。

ただ、今思い返しても切ない気持ちになる出来事がありました。

これはポンちゃんが生後1ヵ月くらいのこと。
鼻が詰まって寝苦しそうな夜が何日か続いていました。
そのため、念のために耳鼻科に連れて行きました。

ところが、診療時間になっても先生がやって来ません。
どうやら寝坊したようで、寝癖頭で登場。
30分遅れで診察が始まりました。

順番を待つ間にポンちゃんはお腹が空いてきたらしく、泣き始めました。
そこで、ミルクを作って飲ませようとバッグを開けて愕然ガーン

お湯の水筒も湯冷ましの水筒もあるのに、肝心の哺乳瓶がないんです。
ええっ!
忘れた?
バッグの中を探しても探してもありません。

とは言え、その頃はまだ母乳が出ていたのでトイレに駆け込んで授乳にトライ。
でも、ポンちゃんは元々哺乳瓶派。

上手く母乳が飲めなかったし、こちらも飲ませられない状況でした。
母乳育児はやってみたかったので、毎日ちょこっとくわえさせてみたりはしていました。

でも上手くはいかず、断念しようかなどうしようかな?という時期でした。
(その頃のことは、こちらをどうぞ)

お腹が減っている切羽詰まったこの状況なら、少しは母乳を飲んでくれるんじゃないかと思ったわけです。
というか、どうにか飲ませてお腹を満たしてあげたいと必死の思いでした。

でも、やっぱり無理で…。
ポンちゃんは狂ったように泣き叫んでいました大泣き
目の前に食料はあるのに、あげることができないなんて。

搾乳をしたって、結局哺乳瓶がなければ飲ませられないし。
哺乳瓶を忘れたばっかりに、ポンちゃんに辛い思いをさせてしまい、自分が情けなくなったのを覚えています。

もう1つ苦い思い出があります。
これは確か、ポンちゃんが生後3ヵ月くらいの頃のことです。

その日は、ポンちゃんの予防接種の日でした。
かかりつけの小児科までは、坂を下って徒歩で30分くらいです。

普段はポンちゃんを抱っこ紐に入れて、運動のために行きは徒歩、帰りはバスで通っていました。
ところが、その日は雨が降っていました。
そのため、行きもバスにすることに。

雨の中、ポンちゃんを抱えて小児科へ。
バスとは言え、やっぱり歩いている間に多少は濡れてしまいます。

小児科にたどり着いた時には、ひと仕事やり終えた気分でした。
受付で診察券を出し、ひと休みしようとソファに腰掛けました。

すると、看護師さんがけげんな顔で受付から出て来られて「母子手帳と予診票はお持ちですか?」

あっ!
完全に忘れてた!
雨だったので、タオルを準備したり、バスの時間を調べたりに気を取られていたようでアセアセ
それでも、オムツや哺乳瓶、ミルク、お湯、湯冷ましなど、他の外出セットは完璧だったのに。

予防接種に行って、母子手帳がなければ何もできません。
一番大切なものを忘れるなんて。

雨の中、トボトボとバス停へと戻りました。
ところが、雨の日って道路が渋滞しますよね。
待てど暮らせどバスが来ない。

しとしとと雨が降って、傘を差していてもポンちゃんの髪の毛がしっとり湿ってきていました。

あーあ。
母子手帳を忘れた自分が悪いんだけどさ。
小さいポンちゃんを雨の日に連れ出して、無駄に往復のバス代を払って何をやっているんだろう。
この時も、自分が情けなくなったのを覚えています。

その時は、産後ボケという言葉は知っていても「これがそうなんだ」とは少しも思い至らず。
ただただ「最近、失敗ばかりだな」と落ち込んでいました。

でも、年月が経って「あー、あれが産後ボケだったのか」と分かってからは少し気持ちが楽になりました。
自分がダメなんじゃなくて、産後だったからなのねと納得できました。

実際、産後には脳が普段の状態から4〜8%も萎縮するそうです。
半年から1年くらいで元に戻るらしいですが、そんなに萎縮するなんて、そりゃあポーッとして当然ですよね。

そんなわけで、もし産後に失敗ばかりしてヘコんだという方や、現在進行形で悩んでいる方がいたら「だって産後(だったん)だもん!」と一緒に開き直っていきましょうねチュー

出産して心も体もボロボロの状態でも、赤ちゃんのために頑張っているからこそ、文字通り「お母さん脳」になるのかなと思います。

とは言え、次男みー君を出産した時はあまりマミー・ブレインを感じませんでした。
ボケすぎていて、やらかしに気付かなかったとか(笑)?