先日、長男ポンちゃんの幼稚園生活最後の運動会を見に行って来ました。

去年はダンスの間中、先生の膝の上にいたポンちゃんアセアセ

今年はどうなるのだろう、と思っていました。


特に、ポンちゃんが通っている幼稚園では年長さんになると、ちょっとしたプレッシャーがあります。

というのも、鉄棒や縄跳び、跳び箱、竹馬、一輪車などから1人2種目選んでお披露目するというプログラムが毎年伝統になっているのです。


運動が得意な子なら、どれも楽しいのかもしれません。

でも、運動音痴すぎて「ケガのデパート」の異名を持つウチのポンちゃん…。

私としては、どれもできる気がしませんでした。


先生たちからすれば「できないことにも挑戦してみることに意味がある」とか、「できなくても頑張っている姿を見て欲しい」というところなのだと思います。


でも、親からすると「できなくても、きっと温かく見守ってもらえるんだろうな」と頭では分かっているんだけれど、やっぱりプレッシャーもやもや

心配性の私は、大勢の人の前でできなくて本人が辛い、なんてことにならないかな?なんて思ったりしていました。


それに去年は、かけっこ以外まともに参加しなかった前科持ち。

そんなポンちゃんがきちんと参加できるの?と不安に思っていました。


ところが、運動会の練習が始まった頃のこと。

帰宅したポンちゃんがふいに言いました。

「ポンちゃん、去年は運動会出んかったけど、今年は出るんよ」


えっ?

どうした、ポンちゃんよびっくり

急に頼もしいことを言い出して!

というか、去年はまともに参加していなかった自覚あったのね!


ただ、例の1人2種目は何にするのか聞いてみると、鉄棒と竹馬と言うではありませんか!

私は再び、えっ?

だ、大丈夫?

そんな難しそうな種目を選んでアセアセ


いまだに縄跳びも跳べない子ですよ。

うんていなんて、手を離すのが怖くて前に進めない子ですよ。

登り棒をすれば、2本の間で突っ張って登ろうとするものの、途中でズリ落ちてくる子ですよ。


そんな鈍くさい子が鉄棒や竹馬なんて、到底無理じゃない?と私は思っていました。


ところが。

運動会まであと1週間という日でした。

ポンちゃんを迎えに行って、さあ帰ろうと自転車に乗せていると担任の先生がダッシュでやって来ました。


な、なにごと?

また何かやらかした?

去年はいろいろやらかして、帰りに呼び止められるということが多かったので反射的にドキッとしましたアセアセ


でも、ドキドキする必要は全然ありませんでした。

聞いてみると、ポンちゃんが竹馬で何歩か進めるようになった、ということでした!!


あー、心配して損したお茶

でも、じゃあそんなにダッシュで来ないでよアセアセ

と思ったりもしたのですが、先生にとってもポンちゃんが竹馬を少しでもできるようになったというのは事件だったのだと思います(笑)

あのポンちゃんが!という感じだったんでしょうねアセアセ


自転車に乗って帰り始めると、ポンちゃんも嬉しそうに「竹馬で9歩進めたんよ」と報告してきました。

あれ?先生は5歩くらいって言ってましたけどアセアセ

虚偽報告はやめて下さい(笑)


でも、話を盛ってしまうくらい嬉しかったんだなと思い、誉めちぎってやりました照れ

すると、それに調子付いたポンちゃん。

「ポンちゃん、竹馬が欲しいんよ」とおねだり!


えっ?

まだようやく数歩進めるようになった程度なのに?

調子に乗りすぎじゃない?


と思いましたが。

思い返してみると、ポンちゃんがミニカーとお菓子以外のものをおねだりしてきたことってないんですよ。


外遊びのおもちゃをねだられた記憶がない。

今までいかにインドアだったのかが分かるというびっくり

そりゃあ、運動音痴にもなりますよねアセアセ


せっかく本人が珍しくやる気になっているので、買ってあげてもいいかなぁ、なんて思ってしまいました。

ただ、クリスマスでも誕生日でもないのに買うのは抵抗がある。


ということで、ダンナのヤーマンに意見を聞いてみました。

すると、あっさり「買ってやったら?」とのこと。

あら、意外!


まあ、後で聞いてみたらそんなに高価なものではないと思っていたらしくアセアセ

おもちゃ売り場で実際に値段を見て、ちょっとビックリしたそうです。


そこの店頭では4千円くらいだったのですが、これってプラレールの列車2台分ですからねガーン

結構いいお値段アセアセ

まあ、高さも変えられるし、大きくなっても遊べるから良しとしよう。


さっそくウチに帰って組み立て、やらせてみることに!

すると、あれ?

聞いていたのと違うんですけどキョロキョロ


「9歩進めた」と豪語していたのは、どちらさんでしたっけ?

竹馬に両足を乗せることすら怪しいんですがアセアセ


どうやら、幼稚園のものよりも重いのと、足を乗せるところが高いのとで勝手が違っていたようで。

9歩なんてとてつもなく遠い感じでした。

それでも、その日は何とか体重を乗せるくらいはできるようになったようでした。


それから何回か練習をして、いざ臨んだ運動会当日!

結果から言うと、やっぱり2、3歩しか進めてはいませんでした。


それでも、当初心配していたようなことにはなりませんでした。

ポンちゃんは2、3歩進んではバランスを崩して着地、を繰り返していました。

そのひたむきなこと!


本人としては「2、3歩しか進めない」ではなく、「今までやったことのなかった竹馬ができるようになった」という感覚だったのかもしれませんニコニコ

後で聞いたら、運動会の中で竹馬が一番楽しかったそうで音符


きっと先生たちが、たくさん励ましたり誉めたりして下さったんだと思います照れ

いやぁ、ありがたい限りですキラキラ


もう1つの鉄棒の方も、何とか形になっていてビックリしました!

練習し始めた頃は「逆のぼり、練習しよんよ」と、逆上がりに挑戦するなどと息巻いておりました。

しかし、「逆のぼり」って(笑)


運動神経の良い子は、しっかり逆上がりを決めていて、すごいなぁと思ったりもしましたびっくり


でも、さすがにそれはポンちゃんには無謀すぎると悟ったようでアセアセ

両足を引っ掛けて後ろ向きに回って着地するという、何と呼ぶのか分からないような技を繰り出しておりました(笑)


あの運動神経ゼロのポンちゃんにしては、頑張ったんじゃないかな。

普段は、友達に誘われても苦手なことは一切やらない主義のポンちゃんです。


「コマ、やろう?」と誘われても、「コマはやりたくないんよ」とバッサリアセアセ

私からしたら、せっかく誘ってくれているのに?という感じなのですが。


そんな彼が苦手な運動をたくさん練習したのだと思うと、何だか頭を撫でくり回してやりたい気持ちになりました照れ


さて、そんな運動会のプログラムの中で私が最も良かったなと思ったのがフラッグでした。

年長さん全員が、水兵さんみたいな衣装で色とりどりのフラッグを振りながら陣形を変えていくというものでした。


去年は先生の膝の上に陣取っていたポンちゃんが、みんなと一緒にフラッグを振っている!

もうそれだけで、母は感激でしたキラキラ

みんなよりワンテンポ、ツーテンポくらい遅れながらも真剣な表情で頑張っているのを見ると、何だか胸がジーンとしてしまいました(笑)


しかもね、曲が「これ、泣かせにかかってませんか?」というような、しんみりした感動系のチョイスなんですよ。

実際、ひっそり涙したお母さんもいたんじゃないかな?なんて思っていたら。


グラウンドの反対側に撮影に行っていたヤーマンが、戻って来るなり「泣きそうになってしまったわ」の一言アセアセ

まさかのアンタかーい!


どこかのお母さんの美しい涙を想像していたのにガーン

おっさんの涙など見たくもないわーい!


でも、おっさんのショボくれた目さえも潤ませてしまうような感動的なプログラムだったということでニコニコ


運動神経もないし、おチビさんなポンちゃんは運動会では目立たないなぁと思っていました。

でも、こういうプログラムならそんなことも関係なく頑張っている姿を見られました。

いやー、良かった良かった照れ


ただ、やっぱりポンちゃんはポンちゃんでアセアセ

運動会で頑張りすぎたのか、翌日から高熱を出して寝込んでしまいましたガーン

月曜日はせっかくの代休だったのに、病院に行っただけでおしまいガーン


でも2日寝込むと、つきものが落ちたように元気になりました(笑)

彼なりに、カッコいいところを見せなきゃ、と気を張っていた疲れが出たのかもしれません。

やっぱり、らしくないことをすると反動があるみたいですねアセアセ


小学生になったら、苦手なことに挑戦しなければならない機会はもっと多くなりそうです。

頑張れよ〜、ポンちゃん!