ウチの子供たちは、長男ポンちゃんが完全ミルク、次男みー君は完全母乳で育ちました。(みー君は現在進行形)
友達に話すと「兄弟でどうして違うの?」と不思議がられました。
確かにそうですよね。
母乳が出るんなら母乳をあげるのが普通だって思いますよね。
私も、実際に授乳してみるまではそう思っていました。
でも、現実には母乳を飲むのにも飲ませるのにもちょっとしたスキルがいるようで
長男ポンちゃんは、乳首を上手にくわえられないタイプだったんです。
最初のうちは、普通に寝かせてみたり、ラグビーボールのように抱えてみたりといろいろ体勢を工夫してみました。
乳頭保護器を付けたら飲みやすくなるかも、と助産師さんに教わってやってみたりもしました。
でも、なかなかパクっとくわえられない。
赤ちゃんが口を大きく開いたタイミングと、お母さんが胸を差し出すタイミングがピッタリ合えばジャストフィット!
上手い具合に授乳できるのですが、そのタイミングが全くもって噛み合いませんでした。
それでも、私が根気良く続けていれば母乳育児ができていたのかもしれません。
でも、産後3日目くらいから私はマタニティ・ブルーズになってしまいました。
上手く授乳できないのは母親としてどうなんだろうと落ち込み、何に対してもやる気が起きませんでした。
助産師さんから言葉をかけてもらっても、悪いようにしか受け取れない。
最悪の精神状態でした。
そんな状態で、母乳育児を頑張ろうなんて気力は湧いてきませんでした。
まあ、それでも2ヵ月くらいは何となくくわえさせる程度のことは未練がましくやっていました。
でも、マタニティ・ブルーズからの復活の方が早かった!
気分の落ちこみから回復してくると、急に「あー、もうこんな面倒臭いことやってられんわー!やめやめ!」となりました(笑)
だって、ポンちゃんは別に母乳でなくても、ミルクでも元気に育っているし!
私もミルクの方がストレスが溜まらなくて済むし!
誰も求めていない母乳なんかやめちゃえー!
と思い切ることができました。
やめてみると、本当に良いことばかりでした
まず、乳首をくわえさせるための無駄な格闘の時間が有効活用できました。
それから、完ミにすることで生後3ヵ月くらいからポンちゃんが朝までぐっすり寝てくれるようになりました。
そのおかげで、私も睡眠不足が解消されました
いやー、ミルクってありがたいなと思いましたね!
そんなわけで、ポンちゃんは完ミですくすくと育ったのでした
一方、次男みー君はというと、母乳を飲むのがメチャクチャ上手なタイプだったんです。
生後2日目から母乳開始だったんてすが、最初こそちょっと戸惑っていたものの、その日じゅうにはもう割りとゴクゴク飲めるようになっていました!
いやー、ビックリ!
兄弟でもこんなに違うんだ!と目を見張るほどでした。
それでも、最初は吸う力が弱いのでミルクを足していました。
でも、そのうちに段々と哺乳瓶の乳首を嫌がるようになってきました。
そして、3ヵ月の頃にはもう一切哺乳瓶を受け付けないようになってしまいました。
そんなわけで、次男みー君は完母で育ってきています。
完ミと完母、両方やってみていろいろと違いがあるなぁと思います。
一番違いを感じたのは、夜中の授乳&寝かしつけです。
ポンちゃんの時は、泣いているのに気付いたらまず起き出してミルクを作らなければなりません。
あらかじめ、哺乳瓶に粉をセットしておいてお湯と湯冷ましを入れるだけでミルク完成!
のはずなんですが、寝ぼけている時は哺乳瓶を倒してしまったり、フタがしっかり閉まっていなくてミルクが飛び散ったり、悲惨な事件もいろいろありました
そんなこんなしながら、ようやくミルクを飲ませても今度はなかなか寝てくれません。
眠そうなのに、うす〜く目が開いているんです。
膝に乗せて、ゆっくりユラユラすること1時間…。
ようやっと、完全に落ちたかなとベッドに寝かせようとすると「ギャー!」
また最初からやり直し、なんてこともザラでした。
そんな寝かしつけが当たり前だったので、みー君の時はあまりの楽さにビックリしてしまいました。
夜中に泣き出したら、服をめくってパパっと乳首を口に含ませるだけでいいなんて!
起き上がらなくてもいいし、寝ぼけまなこでミルクを作らなくてもいいし、膝の上で寝かしつけしなくてもいいなんて!
ミルクよりも母乳の方が吸収が良いので、授乳間隔は2〜3時間おきですが、それでもポンちゃんの時よりは随分楽だなぁと思っていました。
外出の際も、哺乳瓶とお湯と湯冷ましと、と大量の荷物を持って行かなくても大丈夫。
授乳ケープさえあれば、いつでもどこでも授乳できます。
母乳育児って、良いことばっかり!
なんて楽しいんだろう!
と思っていました。
ところが!
楽ちんなんて余裕ぶっこいていた罰があたったのでしょうか。
段々、体力的にキツくなってきました。
月齢が進んでいくうちに昼間は授乳間隔が4〜5時間になってきました。
だから、夜中もそれぐらいの間隔になるだろうと思っていました。
ところが、夜中だけは一向に授乳間隔があかない。
寝始めは3時間くらい寝てくれるのですが、それ以降は2時間おき、ひどい時は1時間おきに起こされるんです
いや、でもまだ生後3ヵ月だから半年経てばましになるだろう。
と思っていたけれど、半年経っても変わらず。
じゃあ、7〜8ヵ月になったら離乳食も安定してきてましになるかな。
と思っていたけれど、変わらず。
うーん、じゃあ1歳になればと思っていたのに、やっぱり変わらず…。
他のお母さんに聞いてみると、いるんですね、こういうタイプの子。
おしゃぶり代わりにお乳を吸うタイプ。
ポンちゃんはおしゃぶりが好きな子だったので、みー君にも試してはみました。
でも、彼は本物志向のようで…。
最初の頃はダマされてくれたのですが、そのうちおしゃぶりをくわえさせると「こんなんいらーん!」とプッと吹き出すようになってしまいました
夜の離乳食をガッツリ食べさせて断乳したら上手くいったという話も聞きました。
ですが、そもそもみー君は食が細くてチョビチョビしか食べられません。
その状態で断乳して上手くいかなかったら、乳という武器を失った私は彼とどう戦えばいいんだろう?
そう考えると恐ろしくて、そこまで踏み切れません。
3歳まで授乳をしていたお母さんの話も聞きました。
やっぱり寝不足と戦いながら、頑張っていたそうです。
最近では、私もそれぐらいまで卒乳は無理かな?なんて覚悟を決めています。
小児科の先生に聞いたら、母乳は別に何歳まであげてもいいそうです。
こんな話も聞いたことがあります。
モンゴル人は、5〜6歳になっても母乳を飲む子も多いそうです。
だから、モンゴルの力士は強いなんて噂も。
まあ、母乳はそれぐらいまであげても問題はないようです。
みー君の場合、母乳以外の水分をあまり欲しがりません。
夏場はさすがにお茶を飲んだりもするんですが、それでも1回に30ml飲めば良い方です。
そんなこともあって、本人が飲みたがる限りは母乳を続けていこうと思っています。
いつになったら、朝までぐっすり寝られるのかなと辛くなる時もあります。
実際、寝不足で死にそうになりながら長男ポンちゃんの幼稚園のお弁当を作っていることもあります。
でも、ポンちゃんの時には上手くできなかった母乳育児が何とかできています。
それに、授乳が頻繁で面倒臭いなと思うこともありますが、嬉しいと思うこともあります。
授乳の時に、みー君が小さい手を私の脇腹や背中に回して優しく撫でてくれたりするんです。
ふわふわの小さい手に優しく撫でられると、「あー、母乳育児をしていて良かった」と幸せな気持ちになります
そんな気持ちを味わえるのも、きっと幼稚園に入るまで。
そう考えると、長くてもあと数年です。
それに、みー君で最後の子供にしようと思っているので母乳育児も最初で最後。
だから、彼が自然と卒乳するまで何とか続けていきたいなと思っています