最近、ふと思い付いて『赤毛のアン』シリーズを読み始めました。
今はシリーズの第7弾『炉辺荘のアン』を読み終わったところです。
もらわれっ子だったアンがギルバートと結婚して、6人の子供とともに炉辺荘で暮らしているところです。
今回のシリーズでは、アンの子供たちについて多く書かれています。
中でも私がいいなと思ったのは、息子のジェムがアンの誕生日に真珠のネックレスを買ってあげる話です。
彼はそのために、自分のおもちゃを友達に売ったりしてお金を貯めます。
そして、何とかネックレスをアンにプレゼントすることができました。
しかし、ある日のこと。
ジェムは、そのネックレスは本物の真珠ではないことを小耳に挟みます。
彼は、お母さんに偽物を渡してしまった!
あんなに喜んでくれたのに、本当のことを知ったらがっかりするに違いないと嘆きます。
子供からしたら、大好きなお母さんをがっかりさせるのが自分だなんて悲しいですよね。
ところが、それを聞いた時のアンの対応が素敵なんです
アンは、ネックレスか本物の真珠ではないことは知っていたと告げます。
その上でこう続けます。
「別の意味からいえば、あれほど本物の品物をあたしはもらったことがありませんよ」
頑張ってネックレスをプレゼントしてくれた気持ちこそが本物だと伝えたのです。
たったこれだけの言葉で、子供の気持ちをほぐしせるなんて!
私もこんな風になれたらいいなぁ