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(エソテリックさんのHPより)

 

20年選手のP-2s、ついに故障

このP-2sは、1999年に新品で購入して以来、ずっと手元に残して愛用しており、最近は、D-3を中古で購入して組み合わせて、事務所兼別宅のリファレンスCDプレイヤーとして使用しておりました。

ところが、段々、トレイの開閉が怪しくなり、手でサポートをしながら、ごまかしごまかしで使ってきたのですが、ある時、CDを飲み込んだまま、うんともすんとも動かなくなってしまいした。

古い機材なので、修理をするかどうかしばらく考えたのですが、この機材によくありがちな樹脂塗装の部分の劣化(べたつき)がなく、比較的綺麗な状態であったし、なによりCD全盛期に作られた良質なマルチビットDACのCD専用機を手元に置いておきたかったのです。

エソテリックに点検・修理見積もりをお願いする

トレイの開閉に必要なベルトの交換だけだったら、それほど高くないお値段で、修理してくれる業者さんが多々あったのですが、今回の修理は、製造メーカーであるエソテリックにお願いしました。(実際に連絡を取ったのは、ティアック修理センター)

エソテリックについてはP-2sより製造の新しい機材の修理をにべもなく断られたような話がネット上で散見されるので、ちょっとドキドキしながら電話をかけてみると、案の定、第一声は期間経過により修理対応不可との回答でした。

故障個所は、トレイの開閉だけで、あとは問題なく使えている旨説明して粘ると、しばらく電話が保留になり(きっと内部で話し合ったのでしょう)、そのあと、トレイの交換ベルトは在庫がまだあるとのことで、修理を受けてくれることになりました。

その際に、点検をしてみて、その結果、他に不具合が有って修理が出来ない場合でも、或いは、修理費用の見積もりで、金額的に折り合いがつかずに修理を見送る場合でも、診断料が掛かる旨念を押されました。(その旨承諾したとの書類にもサインして提出が必要でした。)

ただ、修理の際はトレイベルト交換だけでなく、機材全般の点検(不具合が見つかっても、修理は不可能みたいですが)もしてくれるとのことで、その意味も含めての診断料であればやむを得ないなと思いました。

私自身、機材がこれからどれくらい(特にピックアップ部分)使えるのか、知りたいと思っていたので、それには製造メーカーに見てもらうのが一番正確だろうとの判断からまず修理見積もり依頼をすることにしました。

点検の結果、ベルト交換してもすぐに製品寿命が来るようなら、修理自体にもあまり意味が見出せないので、その際は点検費用だけ払って修理を見送るつもりでした。

点検の結果、ピックアップ部分はまだ元気。修理の価値ありとの結論に!

P-2sを送ると、翌日に受け取りと修理部門に回した旨の連絡が入り、その後数日してから費用の見積もりがメールで送られてきました。この辺の一連の流れは流石です。

見積金額は3万円強。

ベルト交換にしてはちょっと高いかな。

ただ、修理担当の技術者の方と直接話をすると、ベルト交換だけでなく、分解清掃、組み直し、各メカの調整も行ってくれるとのことと、ピックアップ部分をはじめメカ全体の状態は良好で、おそらくしばらくは安心して使えるだろうとのことであったので、そのまま修理を進めてもらうことにしました。

修理完了。音は流石。あと10年は使えるかな(笑)

それから、10日強で修理が完了し、P-2sが手元に帰ってきました。

結果として修理費用は、当初見積もりより数千円安かったです。

戻ってきたP-2sの調子は好調で、読み込む情報量の多さは流石です。

D-3との組み合わせでは、しなやかで温かみのある音を聴かせてくれます。

後にはもっとクールで硬めの音質になりましたが、このころのエソテリックは情報量の多さと音の生命力・しなやかさの両立が大きな特徴だと私は感じています。

当然のことながら、トレイの開閉もスムースでストレスが有りません。

もうしばらくの間、事務所兼別宅のリファレンスCDプレイヤーとして、P-2s&D-3の音を愉しめそうで一安心です。