vol94大木ヒロシの起業塾 ~失敗しない起業マニュアル~ | 経営コンサルティング・セミナー・研修のジャイロ総合コンサルティング

vol94大木ヒロシの起業塾 ~失敗しない起業マニュアル~

『ビジネスモデルにおける不連続がチャンスを生むⅡ』

「売れるはず」なのに「売れない」のはビジネスモデルに不連続が生じたから!
ビジネスモデル(ビジネス形態)にもライフサイクル(生命循環)がある。
新たなビジネスが起業され、それは成長期経て安定期に至りやがて衰退期を迎
えることになる。

こうした、成長・安定・衰退の三期を指してライフサイクルというのであり、
経済もこうしたライフサイクルとは無縁では無い。経済におけるライフサイクル
は景気循環の形をとり、形状としては横においたS字型の曲線を描く。

「歌は世につれ、世は歌につれ」といった人がいた。言いえて妙で、世の中の
気持を歌い込んだ歌はヒットし、その歌に連れて世間の雰囲気が変化し一大
ブームとなるのである。ビジネスと経済(景気)の関係もこれに似ている。
経済の流れに乗ったビジネスは大きく成長する。

成長の著しかった戦後型のビジネスモデルに崩壊の危機が訪れている。
戦後型のビジネスモデルを支えたのは圧倒的なモノ不足型の経済構造である。
昭和20年8月の15日に日本は終戦を迎えた。
無理を承知で始めた戦争は3年8ヶ月に及び、日本の社会と経済を根底から
破壊してしまった。

戦後の焼け野原にたつ人々の多くが家も着る物も失った。
履物もそして食べる物さえ満足に無かったのである。たかだか60前の日本は
食うに困るような国だった。だから、モノさえあれば確実に商売(ビジネス)に
なった。

そうした中、昭和32年に大阪の千林にある店がオープンした、当初6坪に過ぎ
なかったその店はモノ不足中で豊富な品と安売りでメキメキと売上伸ばし
昭和55年にはなんと年商は1兆円に達した。

流通業としては戦後最大の成長率を記録したダイエーの奇跡である。

経営者は「カリスマ」と呼ばれた。しかし、その人は今はなく、奇跡のダイエー
は再生機構の管理下にある。

このことは戦後最高のビジネスモデルがライフサイクル上の衰退期の終末点に
あるということを指している。

ダイエーの危機、並み居る大手スーパーの苦戦は景気悪化のせいだとする人も
少なくない。しかし、数字的には景気は長期にわたって回復基調にある。
よしんば、今に倍する景気回復があればこうしたビジネスモデルは息を吹き返す
のかというとそんなことは考えにくい。

景気は回復しているにも関わらず業績が回復しなビジネスモデルが発生している
ことは経済のS字型循環に不連続が発生したことを指している。

要するに経済の構造事態が今までと今ではまるで違った可能性が高い。

同じ経済なのに別種の経済構造に変化しているといってもよい。

そして経済の不連続がビジネスモデルの不連続を生じているのである。

要するに、オールドビジネスモデルとニュービジネスモデルが明確になっており、
オールドビジネスモデルは一方的に消滅に向かい、ニュービジネスモデルでは新
規の起業者の努力が倍以上の効果として現れている。
 
オールドビジネスモデルの世界ではビックイートスモール(大きい企業が小さい
企業を食ってしまう)が原則であり、弱体な新規起業者に勝ち目は無い。

一方、ニュービジネスモデルの世界ではファーストイートスロー(早い者が遅い
者を食ってしまう)が原則化し、ニュービジネス経済の中なら金も経験も少ない
新規起業者にも大きなチャンスがある。