●Vol.27 2005年10月26日配信分 「フィジカルポイント」まだ「大丈夫」は遅すぎるⅡ
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●ジャイロからのメッセージ コンサルティング事業部長 西村伸郎
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「フィジカルポイント」まだ「大丈夫」は遅すぎるⅡ
私たちは、全国各地をセミナーやコンサルティングの機会で訪れることが多い。
その度につくづく感じるのは、古くから営業している商店の疲弊である。何し
ろお客が来ない。商店街も人通りが途絶えている。何とかならないかと相談を
受けることもある。しかしながら、何とかならないかという言う前に、行うべ
きことがあるような気もする。
地方の婦人服店での話。創業40年の店であり、現在は二店舗を経営している。
若い人向けの店と、中高年向けの二店舗である。それなりの経営を続けている
はずなのに、売上げは減少傾向が止まらない。ここ数年は、前年比で10%程
度の落ち込みが続いている。店主は、何とかしなければと思っているが何もし
ていない。このままでは、従業員への給料支払いもままならない状況である。
得意客も、「何とかしなければネ」と言い、店主もさすがに焦りだしている。し
かし何もしない。いや、何もしないのでなく、何をしたらよいのか分からない
のである。自分で自分が情けなくなる状況で、いっそ店を閉めようかとも考え
たこともある。
そして、ついに閉店を現実に考えるときが訪れた。すぐ近くに、大型スーパー
が進出するというのである。今では全国各地に進出しているあの巨大スーパー
であり、数百台の駐車スペースを備え、もちろん婦人服売場もあるようである。
この機に及んでも、店主は何もしない。従業員もあきれ果てているようである。
いよいよ巨大スーパーの開店である。店主も恐る恐る婦人服売場をのぞいて見
た。そこは、2階に配置された100平米近くの売場であり、品揃えは豊富で、
価格も安く設定されていた。しかしながら店主は首をかしげた。自店と売場は
同規模であるが、トップとボトムは別々のコーナーにかたまり、トータルコー
ディネートのし易さ、また、売場に店員がいないため相談するという点でも困
難で、さらに、かごに婦人服を入れてレジに持ち込むような状態であった。
店主は早速、自店の改装に取組んだ。店頭にはマネキンを配置し、コーディネ
ートを売り物に品揃えを見直し、同種の感覚のトップとボトムを同一コーナー
に配置した。年配で経験あるパート店員も新に雇用し、相談に応じられる体制
にした。子供のための遊びスペースも店内に設置し、フロアのバリアフリー化
も行った。
その結果、何と売上げが急に増えだしたのである。いつの間にか、巨大スーパ
ーの婦人服売場は縮小され、ますます自店の売上げは伸びた。要するに、巨大
スーパーは、自店の潜在顧客を呼び込んでくれたのである。しかも、駐車場を
備えない自店に、無料の駐車場を提供してもらい、遠方からの顧客も新たに集
客したのであった。
●セミナーの問い合わせは、ジャイロ流通研究所の常田三枝
(ときた みえ)が承ります。
TEL:03-3808-2241 E-mail: tokita@jairo.co.jp
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