ジャイプール滞在記

ジャイプール滞在記

インド北部の町・ジャイプールにて海外インターンを行う大学生のブログです。

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今日は、ついに最終回です。

そして、研修も残すところ後二日間です。

来週の初めには、日本にいるのか思うと、変な感じです。

丸洗いが終わったカーペットはくるくると円柱状に丸めて、脱水するために数時間のあいだ壁に立てかけてます。

その後、絨毯が乾燥して収縮するのを避けるため、金属製のフックで絨毯の四方を固定し完全に水分を飛ばします。こうして、洗い終わった絨毯は出荷のため本社へと向かいます。

本社に集められたカーペットは、何度も検査され、検査に引っかかった商品はすぐに補正されます。

写真1


ジャイプール滞在記-string


これは、綿製の縦糸に欠陥が見つかったため、糸の取替え作業をしているところです。結び目をひとつも間違えず針を入れて、糸を交換していきます。

写真2


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これは、デザインの淵に鋏を入れ、デザインを強調させている写真です。

そのほか、絨毯の淵を綺麗に仕上げていく作業や、ばらばらの縦糸をミサンガを作るように結ぶ作業などなど。。。作業は数え切れず。

これでもかと言うほど時間と手間をかけて、ついにショールームへとやってきます。

そして、こちらがショウルームの絨毯になります。

写真3全体像はこんな感じ。


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写真4シルクの模様部分が光の反射で輝いているのが分かるでしょうか?


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写真5


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インド絨毯製作秘話シリーズはこれで、終了しますが一人でも多くの人が、ちょっとでも絨毯に興味を持ってもらえたのであれば幸いです。

前回、絨毯の毛足(パイル)を均等に整える話までしたかと思います。

毛足を整えた後は、デザインやラインの補正作業に移ります。

インド各地の違う場所、違う人の手によって作られた絨毯たち、当然それぞれに個性が出てしまいます。

生じてしまったデザインやラインの差異を全て等しく補正していく作業が必要になるわけです。



「写真1」 「写真2」
ジャイプール滞在記 ジャイプール滞在記-tool

 

「写真1」の通り、絨毯を広げ直線がゆがみやサイズの違いを整えるために、「写真2」にあるように、二つの金属製の棒を使って補正していきます。写真2にある、右側の棒を絨毯の織り目に差し込み、左側の棒で差し込んだ棒を打ち込み、ノット(織り目)一つ一つ移動させていきます。

 その後、なんと絨毯の裏面をガスバーナーで焼きます。裏面に残った余計な毛くずを取り除くための作業なのですが、ゴーッという音とともにこげ茶色になっていく絨毯の姿を見ると冷や冷やしてしまいましたが、そこは職人技で、余分な毛くずのみ綺麗に取り去ってしまいます。

 その後、絨毯を丸洗いする作業へと移ります。

「写真4」



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どの絨毯もこうしたプロセスを通って完成へと近づいていきます。

さて、前回紹介したように、インド全土の村々で毎日こつこつ織られた絨毯がマップ(デザイン図)の通りのサイズに達すると、一度本社のあるジャイプールへと運ばれます。

その後綿密な検査が行われた後、絨毯を仕上げる最終工程へと運ばれていきます。ちなみに、地方の村から送られてくる未完成の絨毯はこんな感じです。





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写真Ⅰ。これは決して不良品ではないですよ(笑)。この分厚く、毛並みの整っていない絨毯が最終工程を通して人々を魅了する絨毯へと変貌してゆくのです!!


まず、未完成の絨毯は毛足を均一な長さにに整えるため、表面をカットします。さすがにこの行程は機械を使用します。


その後デザインや絨毯の種類にもよりますが、一定の厚さに整えられた絨毯にさらにはさみを入れていきます。

例えば、背景にウール、デザイン部にシルクを使用しているような製品の場合、デザインをより強調し美しく見せるため、シルクの毛足を長めにし、ウールとシルクに若干の高低差をつけることがあります。そうすると、余分なウールをさらにカットしなければならず、その作業は全て手作業で行われます。はさみだけで、機械でカットしたように表面を平坦に仕上げていく職人さんに脱帽するしかないです。


※この作業の写真をとり忘れてしまったのですが、代替するような写真を見つけたらアップします。



いつも短いですが今日はここまで。