*フランク・シナトラ*(10) | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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19.My Way マイ・ウェイ

20.Hello Young Lovers ハロー、ヤング・ラヴァーズ






19.My Way マイ・ウェイ
シナトラ


1969年、シンガー・ソングライターのポール・アンカ(Paul Anka)はシナトラをイメージしながら、「マイ・ウェイ(My Way)」を書く。もともとこの曲は、フランスのクロード・フランソワ(Claude François)、ジャック・ルヴォ(Jacques Revaux)作曲、クロード・フランソワ、ジル・ティボー (Gilles Thibault)作詞の「コム・ダビテュード(Comme d'habitude)」というシャンソンが元歌。1967年、たまたま休暇で南フランスに来ていたポール・アンカはレコードでこの歌を聞いて気に入り、シナトラの生涯をイメージしながら、新たに作詞、編曲し、シナトラに捧げた。
噂によれば、シナトラ自身はこの曲を好んでいなかったようだが、皮肉なことに、70年の歌手生活でこの曲ほどシナトラのイメージとぴったり重なる曲はなかったようだ。

今日は、1969年のシナトラ版、ポール・アンカとシナトラ版、そしてセリーヌ・ディオン版の3本をアップしてみた。


And now, the end is here
And so I face the final curtain
My friend, I'll say it clear
I'll state my case, of which I'm certain
I've lived a life that's full
I traveled each and ev'ry highway
And more, much more than this, I did it my way


さて、終わりが来たようだ
最後の幕が目の前にある
友よ、これだけははっきり言っておこう
これまでの人生で、確信のもてることだけを語ろう
充実した人生を歩んできたよ
ありとあらゆる道を歩いたのさ
だが、そんなことより、言いたいのは、自分なりにやってのけたってことだ


Regrets, I've had a few
But then again, too few to mention
I did what I had to do and saw it through without exemption
I planned each charted course, each careful step along the byway
And more, much more than this, I did it my way


後悔も、まあ、少しはある
でも、口にするほどのことでもない
為すべきことは行い、目をそらさずにその結果を見届けた
行くべき道の計画も立て、慎重な足取りで進んだんだ
だが、そんなことより、言いたいのは、自分なりにやってのけたってことだ


Yes, there were times, I'm sure you knew
When I bit off more than I could chew
But through it all, when there was doubt
I ate it up and spit it out
I faced it all and I stood tall and did it my way


そう、知っての通り、噛み砕ける以上のものに
食らいついたこともあった
でも、そんな時、たとえ疑わしくとも
一旦は飲み込み、それから吐き出した
正面から堂々と立ち向かい、自分なりにやってのけた


I've loved, I've laughed and cried
I've had my fill, my share of losing
And now, as tears subside, I find it all so amusing
To think I did all that
And may I say, not in a shy way,
"Oh, no, oh, no, not me, I did it my way"


愛し、笑い、そして泣いた
人並みに、失敗もいやというほど味わった
しかし今、涙はおさまり、むしろそれが楽しく思える
全て自分のなせる業なのだから
そう、言わせてもらえば、恥じるところはなかった
「そうとも、恥じるところはない、やってのけたのさ、自分なりに」


For what is a man, what has he got?
If not himself, then he has naught
To say the things he truly feels and not the words of one who kneels
The record shows I took the blows and did it my way!


男とは何だろう?何を手に入れたのだろう?
自分で手に入れたのでなければ、何も手に入れたことにはならない
人から言わされる言葉ではなく、自分が感じていることを語るんだ
私の記録が明かしてくれる、痛手は負ったが自分なりにやってのけたと


Yes, it was my way

そうとも、自分なりにだ

(ミスター・ビーン訳)



シナトラ(1969年)


ポール・アンカとシナトラ


セリーヌ・ディオン











20.Hello Young Lovers ハロー、ヤング・ラヴァーズ

シナトラ

1965年、ミュージカル「王様と私」からのカヴァー曲。
王様の家庭教師となったアンナが亡き夫トムの写真を眺めながら、夫への思慕を切々と歌い上げる美しい名曲。
日本ではあまり知られていないようだが、シナトラを始め、アンディ・ウィリアムス、サミー・デイヴィスJr.等、多くの歌手がカヴァーしている。


When I think of Tom.
I think of a night,
When the earth smelled of summer
And the sky was streaked with white,
The soft mist of England
Was sleeping on a hill.


トムのことを思うと
ある夜のことが蘇るの
大地は夏の香に包まれて
空には白い雲の帯
丘には霧が柔らかく
眠るように漂っていた


I remember this,
And I always will...
There are new lovers now
On the same silent hill,
Looking on the same blue sea.
And I know Tom and I are a part of them all --
And they're all a part of Tom and me.


今また思い出が蘇る
そして、この先もずっと…
昔二人が佇んだ静かな丘に
新たな恋人たちが立っている
あの時と同じ青い海を見つめて
そしてトムと私も 新たな恋人たちも
同じ想いに酔いしれている


Hello young lovers, whoever you are,
I hope your troubles are few.
All my good wishes go with you tonight,
I've been in love like you.


こんばんは小鳩さんたち 見知らぬあなた方ですが
恋は上手くいってるかしら
あなたたちの幸せを 心の底から祈ってます
昔は恋した身ですもの


Be brave, young lovers, and follow your star,
Be brave and faithful and true,
Cling very close to each other tonight.
I've been in love like you.


勇気をだして進みなさい 自分の星に従うの
勇気をだして迷わずに 真実の想いをつらぬくの
今宵は二人離れてはだめ
私も昔は恋した女


I know how it feels to have wings on your heels,
And to fly down the street in a trance.
You fly down a street on the chance that you meet,
And you meet -- not really by chance.


足に翼が生えたように
夢見心地で歩いたわ
もしかしたらと胸おどらせて
するとあの人が現れる…偶然なんかじゃなかったの


Don't cry young lovers, whatever you do,
Don't cry because I'm alone;
All of my memories are happy tonight,
I've had a love of my own.
I've had a love of my own, like yours-
I've had a love of my own.


泣いて欲しくはないわ お若い二人
私が一人ぼっちだからって泣かないで
昔の楽しい思い出が 今宵は全て蘇り
私も恋に酔いしれてるの
あなたたちと変わらずに
昔の恋に酔いしれてるの


(ミスター・ビーン訳)




シナトラ(1965)


映画「王様と私」(1956)より


Carly Bracco(2008)


Rebecca Luker


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