*フランク・シナトラ*(8) | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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15.Ol' Man River オールマン・リヴァー

16.Fly Me To The Moon フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン











15.Ol' Man River オールマン・リヴァー

シナトラ

ミュージカル「ショー・ボート」の代名詞ともいえる名曲。
このミュージカルは人種問題を扱ったエドナー・ファーバーの小説「ショウ・ボート」を原作に1927年ブロードウェイで初演、その後1929年、1936年、さらに1951年と3度映画化さた。

音楽はジェローム・カーン、脚本はオスカー・ハマースタインⅡ世が担当。特に1951年MGMのテクニカル・カラー映画版が最もよく知られている。

当ブログでも、その1951年映画版を中心に9回にわたりこのミュージカルを紹介しておりますので(ブログテーマ・タイトル「ショー・ボート」)、宜しければご覧ください。
因みに、シナトラは、1951年この映画に出演した名女優エヴァ・ガードナーと結婚、1957年に離婚している。

シナトラ版は若い頃のヴァージョン(1946年)と熟年になってからのヴァージョン(おそらく1960年代後半)の二つを用意したが、後者の歌うというよりは黒人の苦悩を語りかけてくるようなヴァージョンは特に聴き手に深い感銘を与えてくれる。キング牧師が涙を流したのは無論この後者のヴァージョンであったにちがいない。



Dere's an ol' man called de Mississippi
Dat's de ol' man dat I'd like to be!
What does he care if de world's got troubles?
What does he care if de land ain't free?


ミシシッピと呼ばれている親爺がいる
俺もあんな親爺になりたいもんだ
面倒なことが起きても悠々としている
自由がなくたって悠々と構えている


Ol' man river,
Dat ol' man river
He mus'know sumpin'
But don't say nuthin',
He jes'keeps rollin'
He keeps on rollin' along.


オール・マン・リヴァー
ミシシッピの親爺は
真実をちゃんと分かっているが
一言だって口にはしない
川は静かに流れていくのさ
ただどこまでも流れ続ける


He don' plant taters,
He don't plant cotton,
An' dem dat plants'em
is soon forgotten,
But ol'man river,
He jes keeps rollin'along.


川はポテトも植えなきゃ
綿も植えない
植えてる人間は
じきに忘れられちまうが
ミシシッピの親爺は
ただどこまでも流れ続ける


You an'me, we sweat an' strain,
Body all achin' an' racket wid pain,
Tote dat barge!
Lif' dat bale!
Git a little drunk
An' you land in jail.


俺たちゃ汗にまみれて苦労して
身体は痛み苦痛に呻く
荷船を引っ張り
荷物を上げる
酒などくらえば
監獄行きだ


Ah gits weary
An' sick of tryin'
Ah'm tired of livin'
An' skeered of dyin',
But ol' man river,
He jes'keeps rolling' along.


身体はへとへと
やるきも失せて
生きていくのも嫌気がさすが
だからといって死ぬのも怖い
それでもミシシッピの親爺は
ただどこまでも流れ続ける


(ミスタービーン訳)


フランク・シナトラ(1946年)


フランク・シナトラ


1951年映画版


サミュエル・レイミー








16.Fly Me To The Moon フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
シナトラ

この曲は1954年に作曲家・作詞家のバート・ハワード(Bart Howard、1915年7月1日 - 2004年2月21日)によって作られたもので、初演はニューヨークのキャバレー "Blue Angel" において、ヴォーカルのフェリシア・サンダーズ (Felicia Sanders) によるものであった。ただしこの時の曲のタイトルは "In Other Words"(「言い換えると」の意味)であり、曲調も3拍子で、現在多く採用されているアレンジとは装いをかなり異にしていた。この「In other words」という台詞は歌詞の中にも登場しており、現在でもこの曲をカバーする際に "Fly Me to the Moon (In Other Words)" というタイトルとしているアーティストもいる。同年にはヴォーカルのケイ・バラード (Kaye Ballard) によりデッカ・レコードにて初めて録音されている。
1956年にはポーシャ・ネルソンのアルバム『Let Me Love You』に収録された。同じ年に、ジョニー・マティスがこの曲を収録する際に初めて『Fly Me to the Moon』の題が登場した。
現在多く耳にする『Fly Me to the Moon』が完成するのは1962年の事である。作曲家・編曲家のジョー・ハーネル (Joe Harnell) が4拍子のボサノヴァ風に書き直した曲が、現在よく知られているアレンジの一つである。その後フランク・シナトラがカバーして爆発的なヒットになった。ヴォーカルナンバー以外でもインストナンバーとしても知られ、オスカー・ピーターソン等のジャズ・アーティストが演奏している。
シナトラがこの曲を発表した1960年代、アメリカ合衆国はアポロ計画の真っ只中にあって、本当に「月に連れて行って」貰えるのは非常に近くまで迫っている未来の出来事であった。そのため『Fly Me to the Moon』は一種の時代のテーマソングのように扱われ、これがこの曲のヒットにつながった。シナトラのバージョンの録音テープは、アポロ10号、11号にも積み込まれ、人類が月に持ち込んだ最初の曲になった。
この曲は非常に多くの歌手がカバーしていることでも知られており、劇中曲として使用されることも多い。
(ウィキペディアより)


Fly me to the moon
And let me play amongst the stars
Let me know what spring is like
On Jupiter and Mars

In other words, hold my hand
In other words, baby kiss me


私を月に連れてって
星の中で遊ばせて
教えて欲しいの春の景色を
木星と火星の春を

つまりね、私の手を握ってほしいの
だからね、私にキスをしてほしいの


Fill my heart with song
And let me sing for ever more
You are all I long for
All I cherish and adore

In other words, please be true
In other words, I love you


私の心を歌で満たしてね
私にいつまでも歌わせてね
私が欲しいのはあなただけ
大切で愛(いと)しいあなただけ

つまりね、裏切らないでほしいの
だからね、愛しているの


Fill my heart with song
And let me sing for ever more
You are all I long for
All I cherish and adore

In other words, please be true
In other words, I love you


私の心を歌で満たしてね
私にいつまでも歌わせてね
私が欲しいのはあなただけ
大切で愛(いと)しいあなただけ

つまりね、裏切らないでほしいの
だからね、愛しているの


(ミスター・ビーン訳)



シナトラ


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