*フランク・シナトラ(5)* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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sinatra


9.Begin the Beguine ビギン・ザ・ビギン

10.From Here to Eternity 地上より永遠に






9.Begin the Beguine ビギン・ザ・ビギン

シナトラ

1946年、コロンビアレコードからシングル・リリース。
コール・ポーターが、ブロードウェイ・ミュージカル「ジュビリー」(1935年)の一曲として作曲した曲。
この曲の歌詞に登場するビギン(Beguine)とは、西インド諸島フランス領マルティニックのダンス音楽で、社交ダンスとラテンの民族ダンスが融合して出来たダンスのこと。
このダンスはパリで流行し、世界中に広まって行った。


When they begin the beguine,
It brings back the sound of music so tender,
It brings back the night of tropical splendour,
It brings back a memory evergreen!


ビギンのリズムが始まると
あの優しい楽の調べがよみがえる
光鮮やかな熱帯の夜がよみがえる
色あせることのない思い出がよみがえる


I'm with you once more under the stars,
And down by the shore an orchestra's playin'
Even the palms seems to be swayin'
When they begin the beguine!


君と僕は再びあの星空の下にいる
そして浜辺ではオーケストラの響き
ビギンのリズムが始まると
ヤシの木さえ枝を揺らすように思えるのだ


To live it again is past all endeavour,
Except when that tune clutches my heart,
And there we are swearin' to love forever,
And promising never, never to part!


どうあがいても過去を蘇らせることは出来ぬにしても
あの調べが僕の心を捕えるときだけは
再び永遠(とわ)の愛を誓い
二度と別れはしないと誓うのだ


What moments divine, what raptures serene,
'Till clouds came along to disperse
the joys we had tasted . . .
Now, when I hear people curse
the chance that was wasted,
I know but too well what they mean!
So, don't let them begin the beguine,
Let the love that was once a fire remain an ember . . .
Let it sleep like the dead desire I only remember,
When they begin the beguine!


何と神々しい瞬間、何と静寂に溢れた恍惚
雲が現れ、僕らが味わった喜びを
吹き散らすまでは…
そして今、人々が
無駄にしたチャンスを呪うのを聞くと
その意味が痛いほど分かるのだ
だから、ビギンを演奏させてはだめなんだ
昔は炎と燃えた恋を熾火(おきび)のままにしておこう
昔の恋はその欲望をただの思い出として眠らせておこう
ビギンのリズムが始まるときは


Oh yes, let them begin the beguine, make them play!
'Till the stars that were there before return above you,
'Till you whisper to me once more, "Darling, I love you!"
And we suddenly know, what heaven we're in,
When they begin the beguine!
When they begin . . . the beguine!


そうとも、ビギンのリズムを始めるがいい、演奏するがいい
昔あった星々が再び君の頭上に現れるまで
君が僕に再びこうつぶやくまで、「あなた、愛してるわ」と
すると突然分かるのだ、僕らが素晴らしい天国にいることが
ビギンのリズムが始まると
ビギンのリズムが…始まると


(ミスター・ビーン訳)

シナトラ(1944年)


アンディー・ウィリアムズ


Michael Bublé


トーマス・ハンプソン











10.From Here to Eternity 地上より永遠に

from here to eternity

1952年、コロンビアとMCA(Music Corporation of America)はシナトラを解雇する。
しかし、真珠湾攻撃前夜を背景にした1953年の映画「地上より永遠に(From Here to Eternity)」に、主人公に味方する一兵士アンジェロ・マジオを演じることで、シナトラの復活が始まる。
この映画でシナトラは、その演技を評価されアカデミー助演男優賞を受賞した。
この受賞をバネにして、シナトラは再び世界のトップ・レコーディング・アーティストの地位を取り戻すことになる。

映画「地上より永遠に」の中のモンゴメリー・クリフトとシナトラ



曲の方は1953年、キャピトル・レコードからシングル・リリースされた。


You vowed your love
From here to eternity
A love so true,
It never would die


君は誓ってくれた
永遠に変わることのない愛を
真実の愛
決して消えることのない愛を


You gave your lips
Gave them so willingly
How could I know
Your kiss meant goodbye?


君はキスをしてくれた
それも自ら進んで
どうして僕にわかるだろう?
それがお別れの口づけだなんて


Now I'm alone
With only a memory
My empty arms
Will never know why...


今、僕は一人
思い出だけが残されている
君のいない空っぽのこの腕が
その理由(わけ)を知る由(よし)もない


Though you are gone
This love that you left with me
Will live from here to eternity.


君は去って行ったけれど
僕に残されたこの愛は
永遠に変わることはないだろう


Now I'm alone
With only a memory
My empty arms
Will never know why...


今、僕は一人
思い出だけが残されている
君のいない空っぽのこの腕が
その理由(わけ)を知る由(よし)もない


Though you are gone
This love that you left with me
will live...
From here to eternity.


君は去って行ったけれど
僕に残されたこの愛は
変わることはないだろう…
永遠に


(ミスター・ビーン訳)


シナトラ


エンゲルベルト・フンパーディンク


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