*ショウ・ボート(Show Boat)(1)* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

ミスター・ビーンのお気楽ブログ

好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

このミュージカルは人種問題を扱ったエドナー・ファーバーの小説「ショウ・ボート」を原作に1927年ブロードウェイで初演、その後1929年、1936年、さらに1951年と3度映画化されました。

音楽はジェローム・カーン、脚本はオスカー・ハマースタインⅡ世が担当。
特に1951年MGMのテクニカル・カラー映画版が最もよく知られています。


≪あらすじ(1951年映画版)≫
ミシシッピーの流れを行くショウボート。アンディ船長と継母パーシィ(アグネス・ムーアヘッド)に育てられたマグノリアは、美しい娘盛りを迎えていた。彼女と仲良しのジュリーは、ショウボートの主演女優だが、ハーフ児の身で白人俳優スティーブンと結婚していることが法に触れて、去って行かねばならなかった。入れ替わりに、粋なバクチ打ちのゲイロードが、スティーブンの後釜として乗り込んで来た。マグノリアはたちまち彼と恋に落ち、駈け落ちしてシカゴで愛の巣を営んだ。だが幸福は1年と続かず、ゲイロードはバクチに凝って財産を失い、マグノリアが妊娠していることも知らずに、姿を隠してしまった。悲しみのマグノリアは、昔ショウボートにいたダンサー・チーム、エリーとフランク(マージ&ガワー・チャンピオン)の世話で、ナイト・クラブに歌手として職を求めた。偶然そこには、スティーブンに捨てられ酒浸りになっているジュリーがスターとしていた。ジュリーはマグノリアの不幸な姿を垣間見て、彼女に職を与えようと、ひそかにそこを立ち去って行った。やがてマグノリアは父と再会し、ショウボートに帰ってキムという女の子を生んだ。そして5年、ゲイロードはある船の中でジュリーと会い、キムのことを知った。彼は矢も楯もたまらずショウボートに帰って行った。今はすっかり地道に帰ったゲイロードを、マグノリアは心から迎えるのだった。(ムーヴィー・ウォーカーより引用)


≪ショウ・ボート(Show Boat)≫

ショウ・ボート


1.Make Believe 空想してごらん

2.Can't Help Lovin' Dat Man 愛さずにはいられない









1.Make Believe 空想してごらん

ショウ・ボート


RAVENAL
Only make believe I love you,
Only make believe that you love me.
Others find peace of mind in pretending -
Couldn't you?
Couldn't I?
Couldn't we?
Make believe our lips are blending
In a phantom kiss, or two, or three.
Might as well make believe I love you,
For to tell the truth, I do.
(He steps back)
Your pardon I pray,
'Twas too much to say
The words that betray my heart.


僕が君を愛してるって想像してごらん
君が僕を愛してるって想像してごらん
人は空想することで心安らかになるのさ
君にはできるはず
僕にもできるはず
僕らにはできるはず
空想してごらん 僕らの唇が近づいて
夢のようなキスを交わすんだ 二回、三回と
僕が君を愛してるって想像するのも悪くない
実は、本当に愛しているんだから
(後ろに下がり)
どうかお許し願いたい
ついつい
本音がでてしまった


MAGNOLIA
We only pretend,
You do not offend
In playing a lover's part.
The game of just supposing
Is the sweetest game I know.
Our dreams are more romantic
Than the world we see


空想してるだけですもの
腹は立たないわ
恋人役を演じたところで
空想するって
一番楽しいゲームだわ
夢の世界の方がずっとロマンチック
現実の世界より


RAVENAL
And if the things we dream about
Don't happen to be so,
That's just an unimportant technicality.


夢見ていることが
現実にならなくても
それはたいした問題じゃない


MAGNOLIA
Though the cold and brutal fact is
You and I have never met,
We need not mind convention's P's and Q's.
If we put our thoughts in practice
We can banish all regret
Imagining most anything we choose.
We could make believe I love you,
We could make believe that you love me.


でも現実は厳しくて
二人は初対面だけれども
堅苦しいしきたりなんか気にしない
想像の羽を広げれば
後悔なんかしなくてすむわ
好きなことを想像するの
想像してみましょう 私があなたを愛してるって
想像してみましょう あなたが私を愛してるって


MAGNOLIA & RAVENAL
Others find peace of mind in pretending,
Couldn't you,
Couldn't I?
Couldn't we?


人は空想することで心安らかになるのだから
あなたに(君に)は出来るはず
私に(僕に)は出来るはず
私たちに(僕らに)は出来るはず


RAVENAL
Make believe our lips are blending
In a phantom kiss - or two - or three.


空想してごらん 僕らの唇が近づいて
夢のようなキスを交わすんだ 二回、三回と


MAGNOLIA & RAVENAL
Might as well make believe I love you,

私が(僕が)あなたを(君を)愛してるって想像するのも悪くない

RAVENAL
For to tell the truth, I do...

実は、本当に愛しているんだから

(ミスター・ビーン訳)



映画版


トニー・マーチンとカスリーン・グレイソン版


Sierra Boggess and Julian Ovenden performing Make Believe from Showboat in the BBC Proms 2012 - Broadway Sound with the John Wilson Orchestra.




2.Can't Help Lovin' Dat Man 愛さずにはいられない

ショウ・ボート


Oh listen sister,
I love my mister man,
And I can't tell you' why
Dere ain't no reason
For me to love dat man,
It mus' be sumpin dat de angels done plan.


ねえ、聴いてちょうだい
私は主人を愛しているの
理由なんて分からない
理由なんて何もない
あの人を愛するのに理由なんて
きっと天使が決めたことなのね


Fish got to swim, birds got to fly,
I got to love one man till I die.
Can't help lovin' dat man of mine.
Tell me he's lazy, tell me he's slow,
Tell me I'm crazy, (maybe I know).
Can't help lovin' dat man of mine.


魚は泳ぐのが定め、鳥は飛ぶのが定め
私は死ぬまで一人の人を愛するのが定めなの
あの人を愛さずにはいられないから
あの人は怠け者でノロマかも
私はきっとお馬鹿さん (わかってるつもりよ)
でも、あの人を愛さずにはいられないの


When he goes away,
Dat's a rainy day,
But when he comes back dat day is fine,
De sun will shine!
He kin come home as late as can be,
Home without him ain't no home to me,
Can't help lovin' dat man of mine.


あの人が出かけると
私の心に雨が降る
でも、帰ってくれば 晴れるのよ
お日様が顔を出す
帰ってくればいいわ どんなに遅くなっても
あの人の居ない家なんて 私には家じゃない
あの人を愛さずにはいられないの


(ミスター・ビーン訳)


映画版


レナ・ホーン


Charlotte Church


ペタしてね