*君こそわが心の全て  Dein ist mein ganzes Herz* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

ミスター・ビーンのお気楽ブログ

好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

今日の曲は、1929年、ベルリンで初演されたフランツ・レハールのウィーンと中国を舞台にしたオペレッタ「微笑みの国(Das Land des Lächelns)」の中から、第2幕で中国のエリート外交官スー・チョン殿下がリヒテンフェルス伯爵令嬢、リーザに向かって歌う

「君こそわが心の全て(Dein ist mein ganzes Herz)」

「微笑みの国」は、全三幕のオペレッタで「メリー・ウィドウ」と並ぶレハールの傑作とされています。

Wikipediaにあらすじが掲載されていますので、先ずご覧ください。


第一幕 ウィーン、リヒテンフェルス伯爵邸のサロン

リヒテンフェルス伯爵令嬢リーザは、美しく活発な娘。常に多くの崇拝者に囲まれる人気者であった。リーザの幼馴染グスタフ中尉もそんな崇拝者達の一人で彼女に結婚を申し込んでいた。しかし、リーザには密かに思いを寄せる人がいた。中国の外交官スー・チョン殿下である。東洋人のたしなみで感情を表に出さず、「常に微笑むのみ」とかたる殿下にリーザはすっかり夢中であった。しかし、そんな二人に転機が訪れる。リーザの乗馬大会での優勝を祝うパーティー途中。電報が入り、スー・チョン殿下が本国で首相に指名されたため急遽本国に帰ることになったのだ。別れの間際二人であった殿下とリーザは互いの思いを告白し、リーザは殿下に付いて中国に行くことを決心する。

第二幕 北京のスー・チョン殿下の宮殿の大広間

中国についたリーザを待っていたのはスー・チョンの伯父チャンに体現される中国のしきたりである。しかし、そんな中でリーザの味方になってくれたのは愛するスー・チョンとその妹ミーだった。しきたりで「夫の首相就任の儀式に出られない」と悲しむリーザをなぐさめ、そして気晴らしの相手をしてくれるミーはリーザの良き友だった。
そこへウィーンからグスタフが大使館付武官として宮殿にやってくる。そこで彼は今日テニスの相手をしたミーと再会し、意気投合する。しかし、宮殿にグスタフがやってきたのはリーザにスー・チョン殿下が中国のしきたりによって四人の女性と結婚することを知らせに来たのだ。動揺するリーザは殿下を問い詰め、「形式上の結婚だ」という殿下に対して「私は裏切られた」といって逃げようとする。しかし、殿下は家臣に命じてリーザを軟禁するよう命じてしまう。


第三幕 スー・チョン殿下の後宮

後宮に軟禁されたリーザはもはや殿下を愛す事ができなくなった。ミーが兄との関係修復を勧めても首を縦に振らなかった。そこでミーはグスタフを後宮に招きいれ、リーザを脱出させようとする。リーザは躊躇するが、グスタフの説得もあって承諾し、準備をするために部屋に入る。その間グスタフとミーはお互いの愛を確認しあう。そこに準備が整ったリーザが現われ、ミーの教える秘密の出口から逃げようとするが、殿下に見つかり捕らえられる。殿下はリーザに残って欲しいと言うが、彼女は「もはやこの環境に我慢できない。国に帰ることを許して」と言う。もはや全ては終わってしまったのだ…… そして殿下はグスタフにリーザを故郷に連れて行くように頼み、涙を流すミーを慰めながら「悲しみも微笑みの下に隠すのだ」と言ってリーザを見送るのだった。

微笑みの国


Dein ist mein ganzes Herz!
Dein ist mein ganzes Herz!
Wo du nicht bist, kann ich nicht sein.
So, wie die Blume welkt,
wenn sie nicht küsst der Sonnenschein!
Dein ist mein schönstes Lied,
weil es allein aus der Liebe erblüht.
Sag mir noch einmal, mein einzig Lieb,
oh sag noch einmal mir:
Ich hab dich lieb!
Wohin ich immer gehe,
ich fühle deine Nähe.
Ich möchte deinen Atem trinken
und betend dir zu Füssen sinken,
dir, dir allein! Wie wunderbar
ist dein leuchtendes Haar!
Traumschön und sehnsuchtsbang
ist dein strahlender Blick.
Hör ich der Stimme Klang,
ist es so wie Musik.


My heart is yours alone!
I cannot be without you.
Like a flower that wilts
when unkissed by the sun!
My most beautiful song is yours,
for it is created out of love.
Tell me once more, my one and only,
oh tell me once more:
I love you!

Wherever I am
I feel you are near.
I want to drink your breath
and kneel adoringly at your feet,
yours, yours alone! How wonderful
is your shining hair!
Dreamy and full of longing
is your radiant gaze.
Your voice is
music to my ears.




ヨナス・カウフマン


ローランド・ヴィラゾン


クリストファー・モルトマン、ルネ・フレミング


ペタしてね