*サムシング・ステューピッド Somethin' Stupid* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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【1960~1970年⑥】
シナトラは1967年を、ブラジルの作曲家でありボサノヴァの生みの親であるアントニオ・カルロス・ジョビンとのレコーディング・セッションでスタートします。
67年後半、娘ナンシーとのデュエット曲「サムシング・ステューピッド(Somethin' Stupid)はビルボード・ポップ・チャート、UKシングル・チャートの両方でトップになりました。
12月にはデューク・エリントン(Duke Ellington)とコラボし、アルバム「フランシス A. & エドワード K. (Francis A. & Edward K.)」を制作します。

1960年代後半、シナトラの広報担当(press agent)リー・ソルターズ(Lee Solters)は、宣伝の一環として、舞台が始まる直前にコラムニストとその妻たちをシナトラの楽屋に招待したものでした。
雑誌「ニューヨーカー(The New Yorker)」によると、シナトラとリーが最初にこの作戦を試した相手は、フィラデルフィア・デイリー・ニュースのラリー・フィールズだったそうです。
ラリーの妻は、シナトラが彼女の頬にキスをした途端気絶してしまい、シナトラは「リー、後はたのんだぜ」と言い残して舞台に出て行きました。
シナトラ・ソルターズコンビは専ら西海岸の広報活動に集中し、東海岸はソルターズのパートナー、シェルドン・ロスキンが担当しました。

テレビに戻ったシナトラは、特別番組「A Man and His Music + Ella + Jobim」で再びジョビンとエラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)と組み仕事をします。

sinatra






今日の曲は、記事の冒頭でご紹介した娘ナンシーとのデュエット曲

「サムシング・ステューピッド(Somethin' Stupid)」

60年代のフォーク・シンガー、カーソン・パークス(Carson Parks)が作詞・作曲した曲です。
今日はシナトラ版に加えて、2001年のロビー・ウィリアムズ( Robbie Williams)とニコール・キッドマン(Nicole Kidman)のデュエット、さらに竹内まりや、大瀧詠一のデュエットも併せて聴いてみましょう。
まさに、大人のお洒落な曲!



Somethin' Stupid
I know I stand in line,
Until you think you have the time
To spend an evening with me
And if we go someplace to dance,
I know that there's a chance
You won't be leaving with me


そう、僕は並んで待つんだ
僕と一晩過ごしてもいいと
君がそう思うまで
そして一緒に踊れる場所に行けば
君は先に帰らずに
一緒にいてくれるかもしれない


And afterwards we drop into
A quiet little place
And have a drink or two
And then I go and spoil it all,
By saying something stupid
Like "I love you".


その後、静かな場所に行き
二人揃って
お酒を一杯か二杯
それから台無しにしちまうんだ!
馬鹿な言葉をつい口にして
「愛してる」なんて言葉を


I can see it in your eyes,
That you despise the same old lies
You heard the night before
And though it's just a line to you,
For me it's true
It never seemed so right before


君の目を見ればわかるさ
前の晩にも聞いた
そんな嘘っぽい言葉を君が嫌っていることは
だから君にはただの芝居の台詞だけれど
僕にはそれは真実の言葉
昔はそれが分からなかったのさ


I practice every day to find
Some clever lines to say
To make the meaning come through
But then I think I'll wait until
The evening gets late
And I'm alone with you


僕は毎日練習してる
気の利いた言葉を見つけたい想いで
君に想いを伝えたいという気持ちで
でも、それからこう思うのさ
夜が更けて、二人っきりになるまで
待つことにしようと


The time is right
Your perfume fills my head,
The stars get red
And oh the night's so blue
And then I go and spoil it all,
By saying something stupid
Like "I love you".


頃は良し
君の香水が僕の頭を満たし
星々が赤く光り
夜空が青みを増すとき
僕は台無しにしちまうんだ!
馬鹿な言葉をつい口にして
「愛してる」なんて言葉を


(ミスター・ビーン訳)


シナトラ&ナンシー


ウィリアムズ&キッドマン


大瀧&竹内


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