*花の街* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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今日の日本の歌は、1947年の曲。江間章子作詞・團伊玖磨作曲

「花の街」

です。

音楽の教科書にも良く取り上げられ、2006年(平成18年)には「日本の歌百選」に選定されました。

終戦間もない頃の再び訪れた平和の喜びと人々の希望をよく表している曲ですが、作詞者の江間さんも「教育芸術社音楽教科書」の中で、この歌詞が書かれた事情を次のように説明しています。


「花の街」は私の幻想(げんそう)の街です。
戦争が終わり、平和が訪れた地上は、
瓦礫(がれき)の山と一面の焦土(しょうど)に覆(おお)われていました。
その中に立った私は夢を描(えが)いたのです。
ハイビスカスなどの花が中空(なかぞら)に浮(う)かんでいる、
平和という名から生まれた美しい花の街を。
詩の中にある「泣いていたよ 街の角で……」の部分は、
戦争によってさまざまな苦しみや悲しみ
を味わった人々の姿を映したものです。
この詩が曲となっていっそう私の幻想の世界は広がり、
果てしなく未来へ続く「花の街」となりました。


ただ、原作者の歌詞とは異なって歌われることも多く、例えば一番の歌詞の最後「歌いながら かけていったよ」が「春よ春よと かけていったよ」となったり、三番の2行目「泣いていたよ 街の角で」が「泣いていたよ 街の窓で」となっているものが多いようです。

花の街




花の街
七色(なないろ)の谷を越えて
流れて行く 風のリボン
輪になって 輪になって
かけていったよ
歌いながら かけていったよ

美しい海を見たよ
あふれていた 花の街よ
輪になって 輪になって
踊っていたよ
春よ春よと 踊っていたよ

すみれ色してた窓で
泣いていたよ 街の角で
輪になって 輪になって
春の夕暮(ゆうぐ)れ
ひとりさびしく ないていたよ


鮫島有美子(ソプラノ)


小鳩くるみ


山田姉妹


西尾合唱団


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