まず山田耕筰が編曲した
「中国地方の子守歌」
です。
この子守唄は岡山県の西南部に伝わる民謡で、1938年に山田耕筰が編曲しました。
日本には「五木の子守歌」や「竹田の子守歌」等、数多くの子守歌が民謡として残っていますが、山田耕筰が歌曲として編曲したこの歌は特に美しい。
今日はソプラノの中沢桂さんの歌唱で聴いてみます。
中国地方の子守歌
ねんねこ しゃっしゃりませ
寝た子の かわいさ
起きて 泣く子の
ねんころろ つらにくさ
ねんころろん ねんころろん
ねんねこ しゃっしゃりませ
きょうは 二十五日さ
あすは この子の
ねんころろ 宮詣り
ねんころろん ねんころろん
宮へ 詣った時
なんと言うて 拝むさ
一生 この子の
ねんころろん まめなように
ねんころろん ねんころろん
中沢桂
２曲目は、平井康三郎作詞・作曲の
「ゆりかご」
です。
何か西洋風のバタ臭さをかすかに感じさせる美しい曲。
伸びやかで上質な優しさを感じさせてくれる曲ですが、自分で歌ってみるとかなり難しい。
今日はソプラノの中沢桂さんとテノールの井原義則さんの歌唱で聴いてみます。
この曲、合唱曲として聴いてもすばらしいのですが残念ながらyoutubeでは見つかりませんでした。
ゆりかご
１．
ゆりかごに ゆれて
しずかに ねむれ
風は そよそよと
白き腕(かいな)に 吹くよ
２．
ゆりかごに ゆれて
しずかに ねむれ
風は 夢をさまし
黒き瞳に 吹くよ
中沢桂
井原義則
