日本の歌は、今日も山田耕筰、北原白秋コンビの名作を聴いてみます。
皆様よくご存知の
「からたちの花」
この歌曲は1925年、雑誌「女性」に発表されました。
耕筰は若い頃、活版工場で働きながら苦学したのですが工場でつらい思いをするとからたちの垣根まで逃げ出して一人涙を流したと自伝に書いています。
この思い出を白秋が詞にしたのがこの曲です。
からたちの花
からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。
からたちのとげはいたいよ。
靑い靑い針のとげだよ。
からたちは畑の垣根よ。
いつもいつもとほる道だよ。
からたちも秋はみのるよ。
まろいまろい金のたまだよ。
からたちのそばで泣いたよ。
みんなみんなやさしかつたよ。
からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。
森 麻季
中沢 桂
東京カンマーコーア
関西学院グリークラブ