*スターダスト Stardust* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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【1940~50年①】
1941年5月、シナトラはビルボード&ダウン・ビート・マガジン紙の男性歌手部門でトップになります。シナトラの出現で、それまで主に大人を対象としてレコーディングされていたポップ・ミュージックに新しい聴衆が生まれたのです。それはシナトラの魅力に惹きつけられた十代の女の子たち、ボビー・ソクサーでした。

1942年12月30日、ニューヨークのパラマウント劇場でのシナトラの初演は今や伝説となっています。後に、ジャック・ベニーはこう語っていました。「あのでっかい建物の床が抜けるんじゃないかと思ったよ。あんなにキャーキャーわめく大騒ぎは聞いたことがなかった。それもこれも名前も聞いたこともない野郎のせいで…」
1944年10月、シナトラがパラマウント劇場に再び現れると、入場を断られ会場に入れなかった35,000人のファンが騒ぎだし、危うく暴動騒ぎになるところでした。

New York, Paramount theatre

さて、歌の方ですが、1940年、シナトラはトミー・ドーシー・オーケストラと永遠のスタンダードとも言える名曲を歌っています。

「スターダスト(Stardust)」

1927年、ホーギー・カーマイケル( Hoagy Carmichael)が作曲、1929年、ミッチェル・パリッシュ( Mitchell Parish)が作詞しました。


sinatra


Stardust
And now the purple dusk of twilight time
Steals across the meadows of my heart
High up in the sky the little stars climb
Always reminding me that we’re apart


そして今 紫色のたそがれが
僕の心に忍び寄る
夜空に高く星は上り
思い起こすのは僕らの別れ


You wander down the lane and far away
Leaving me a song that will not die
Love is now the stardust of yesterday
The music of the years gone by


君はあの小道を行き 去っていった
消え去ることのない歌を僕に残して
愛は今や過去の星屑
過ぎ去りし日々の歌の調べ


Sometimes I wonder why I spend
The lonely night dreaming of a song
The melody haunts my reverie
And I am once again with you
When our love was new
And each kiss an inspiration
But that was long ago
Now my consolation
Is in the stardust of a song


ときに不思議に思うのだ
何故一人歌を想い 孤独な夜を過ごすのかと
僕の夢想から片時も離れぬそのメロディー
すると再び君の姿が現れる
あの頃、僕らの愛は新しく
キスは新たなときめきだった
しかしそれも遠い昔
今の心の慰めは
君が残した歌の星屑


Beside a garden wall
When stars are bright
You are in my arms
The nightingale tells his fairy tale
of paradise where roses grew
Though I dream in vain
In my heart it will remain
My stardust melody
The memory of love’s refrain


庭の塀の傍らで
星が明るく輝くとき
君は僕の腕の中
ナイチンゲールが語るのは
薔薇が咲き乱れる楽園の姿
それは虚しい夢にすぎぬが
永久(とわ)に心に残るのは
あの麗しい星屑のメロディー
再び蘇る愛の思い出


(ミスター・ビーン訳)


1940年、シナトラとドーシー・オーケストラ


1961年版のシナトラ 不思議なことにイントロの部分しか歌っていません…


美空ひばり


Michael Bublé


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