フランス戦後を代表するシャンソン歌手にレオ・フェレ(Léo Ferré)(1916~1993)という人がいます。いわゆるシンガー・ソング・ライターとして活躍した人ですが、特筆すべきはボードレール、ヴェルレーヌ、ランボー、アポリネールなど古今の詩に曲を付け、いわゆる「文学的シャンソン」として人々に知らしめたことでしょう。
レオ・フェレ
特に、ギョーム・アポリネール(Guillaume Apollinaire)(1880~1918)の詩に作曲した
「ミラボー橋 Le Pont Mirabeau」
は広く親しまれています。
アポリネール
「ミラボー橋」はセーヌ川に架かる橋の1つですが、詩人アポリネールの詩集「アルコール」(1912年)に収められた一篇。
句読点を一切用いない独特の文体で書かれ、画家であるマリー・ローランサンとの6年間にわたる恋とその終焉を歌ったもの。
マリー・ローランサン
ミラボー橋
イヴェット・ジロー
レオ・フェレ
Michel Delpech