*Après un rêve(夢のあとで)*(フォーレ) | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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今日は、ガブリエル・フォーレの初期の歌曲

「夢のあとで」Op.7-1

後の作品から見れば傑作とは言い難いところですが、フォーレの歌曲では最もよく演奏されている曲です。
歌曲集「3つの歌」の第1曲で、詩はトスカナ地方(イタリア中部・フィレンツェのあたり)の古い詩を、音楽院でフォーレの同僚だったロマン・ビュシーヌが自由に翻案して書いたもの。作曲は1845年頃で、フォーレ20歳のときの作品です。

今日はこの歌曲の他に、1876年に作曲された

ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13

もアップしておきます。
歌曲・ピアノ曲以外で初めての本格的な作品。マリアンヌ・ヴィアルドとの恋愛が反映され、マリアンヌの弟ポール・ヴィアルドに献呈されています。初演は、1877年1月27日に国民音楽協会の演奏会でマリー・タヨーのヴァイオリン、作曲者のピアノで初演されました。




Après un rêve
Dans un sommeil que charmait ton image
Je rêvais le bonheur, ardent mirage
Tes yeux étaint plus doux, ta voix pure et sonore,
Tu rayonnais comme un ciel éclairé par l'aurore;


君の姿に魅せられた眠りの中で
ぼくは幸せな夢をみていた、熱い幻のような夢を
常にも増して優しい君の眼差し、清らかに響くその声
暁に輝く朝空のように、君は輝いていた


Tu m'appelais et je quittais la terre
Pour m'enfuir avec toi vers la lumière,
Les cieux pour nous entr'ouvraient leurs nues
Splendeurs inconnues, lueurs divines entrevues


君に呼ばれ、ぼくは地上を離れていった
君と共に光の世界に飛び立つために
天は、ぼくらのために雲の扉を半ば開いてくれていた
垣間見えたのは、未知の輝きと神々しい光


Hélas! Hélas, triste réveil des songes
Je t'appelle, ô nuit, rends moi tes mensonges,
Reviens, reviens radieuse,
Reviens, ô nuit mystérieuse!


ああ!しかし、夢の後のこの惨めな目覚め!
ぼくは夜に呼びかける、ああ、夜よ! 返しておくれ君の幻を
もどっておくれ、輝く姿で
もどっておくれ、謎に満ちた夜よ!


(私訳)

ジェラール・スゼー


Bibiana Nwobilo


ヴェロニク・ジャンス


ペタしてね

ヴァイオリン・ソナタ 第1番