*見果てぬ夢*(ミュージカル、「ラ・マンチャの男」より) | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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「見果てぬ夢(The Impossible Dream)」




これは、言うまでもなく、セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」をもとに、デイル・ワッサーマンの脚本、ミッチ・リイの音楽による1965年のブロードウェイ・ミュージカル「ラ・マンチャの男(Man of La Mancha)」のテーマ・ソングです。

1972年にMGM社によって映画化され、監督・製作はアーサー・ヒラー、製作総指揮はアルベルト・グリマルディ。「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールがセルバンテス/ドン・キホーテ役、イタリアの名女優、ソフィア・ローレンがアルドンサ/ドルシネア役を演じています。
日本では、1969年より市川染五郎(今の松本幸四郎)が主役を務め話題を呼びました。

主題歌「見果てぬ夢」は世界的に大ヒットし広く歌われていますが、一見愚かに見えても、実は素晴らしい男の一面を見事に表現した曲。



The Impossible Dream
To dream the impossible dream
To fight the unbeatable foe
To bear with unbearable sorrow
To run where the brave dare not go
To right the unrightable wrong
To love pure and chaste from afar
To try when your arms are too weary
To reach the unreachable star


見果てぬ夢を夢み
敵(かな)わぬ敵と戦う
耐えがたき悲しみに耐え
勇者ですら怯(ひる)む場所へと向かう
糺(ただ)し難き不正を糺し
彼方より清く純潔なるものを愛する
両腕が萎え、疲れても諦めず
届かぬ星を目指す


This is my quest
To follow that star
No matter how hopeless
No matter how far


これぞ我が求めるもの
いかに望みは薄く
いかに遠くにあろうとも
あの星の後を追う


To fight for the right
Without question or pause
To be willing to march into Hell
For a heavenly cause


疑うこともなく、休むこともなく
正義のために戦う
神の定めとあらば
地獄へ向かうことも厭(いと)いはせぬ


And I know if I'll only be true
To this glorious quest
That my heart will lie peaceful and calm
When I'm laid to my rest


この栄光に満ちた探求に
忠実でありさえすれば
死の床に臥そうとも
わが心は乱れず、安らかなり


And the world will be better for this
That one man, scorned and covered with scars
Still strove with his last ounce of courage
To reach the unreachable star


さすれば、この世も良きものとなろう
蔑(さげす)まれ、満身創痍となりながら
最後の勇気をふりしぼり
男が一人、届かぬ星を目指したのだから



(ミスター・ビーン訳)

1972年映画版


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