*再びYou'll Never Walk Alone(終幕)*回転木馬より | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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ビリーが死んでから15年後、というより場面は冒頭のビリーと星守がいる天国の場面にもどります。
ビリーは、生前に見ることのなかった赤ん坊が女の子であった
こと。名前はルイーズで今いろいろ悩みを抱え苦しんでいるこ
とを知ります。
星守はビリーに、償いのために1日だけ地上に降りる許可を与え、ビリーは妻のジュリーに自分の愛を伝え、また娘のルイーズを励ますために天国の案内人と共に地上に降りていきます。
ビリーの姿は、彼が望まぬ限り地上の人には見えません。

地上に降りてみると、ルイーズがさめざめと泣いている姿が目
に入ります。
彼女は、キャリーと結婚し今や大金持ちになったスノウの息子に好意を持っていたのですが、彼に侮辱され喧嘩別れをしたところだったのです。
それまでもルイーズは死んだ父親(ビリー)が強盗を働いたことで町の人々や子供たちから白い目で見られ、自信を失い深く心を傷つけられていたのでした。
そんなルイーズを励まそうとビリーは姿を現し、天国から持ってきた星のかけらをルイーズに渡そうとします。しかし、警戒したルイーズは受け取ろうとはしません。激昂したビリーは思わずルイーズの手を激しく叩いてしまいます。

ルイーズは泣きながら家に駆け込み、母親のジュリーに事の顛末(てんまつ)を語ります。そして、不思議なことに激しく手を叩かれたのに全く痛みを感じず、むしろ優しくキスをされたような
感じだったと告げます。
奇妙に思ったジュリーが庭に出てみると、テーブルの上には星のかけらが置いてありました。
ジュリーはそれを見て、何かの理由で愛するビリーが地上に舞い戻ったことを察し、その星をしっかりと胸に当てます。
姿を消したままビリーは、ジュリーの傍らに跪き、「If ILoved You」を耳元でささやくように歌います。
ジュリーはまるでその声が聞こえるかのように静かに微笑みます。

ビリーは、天国の案内人にルイーズの高校の卒業式に連れて行ってくれるように頼み、会場に向かいます。
ちょうど校長のスピーチが終わり、最後に、卒業生たちを幼い頃から見守ってきたこの町の校医がスピーチをします。
不思議なことにその校医は天国の星守と瓜二つでした。校医は「どんな困難に出会っても、恐れずに歩み続けなさい。君たちは決して一人じゃないんだ」と卒業生たちを励まします。
そして、「私が学校に通っていたころから歌っていた歌がある。君たちも知っているだろう」と言って、

「You'll Never Walk Alone」

の出だしの部分をつぶやきます。

すると卒業生たちは立ち上がり、歌い始めますがルイーズだけはその輪の中にはいれません。ビリーは彼女の傍らに立ち、「彼の言うことは正しい。彼の言葉を信じるんだ!」とルイーズの耳元でささやきます。
その声が聞こえたかのようにルイーズは隣の生徒の肩を抱きにっこりと微笑んで歌い始めます。
そして、ビリーは父兄席に座っているジュリーのもとに行き彼女を心から愛していることを告げると、ジュリーもまたその声が聞こえたかのように歌い始めます。
二人の姿を見届け、ビリーは静かに会場を去り天国の案内人と共に天国へ帰って行きます。


When you walk through a storm
Hold your head up high
And don't be afraid of the dark


嵐の中を歩むとき
頭を上げて歩むのです
闇を恐れてはいけません


At the end of the storm
Is a golden sky
And the sweet silver song of the lark


嵐の向こうにあるものは
金色に輝く大空と
快い雲雀の銀のさえずり


Walk on through the wind
Walk on through the rain
Though your dreams be tossed and blown


風の中を歩みなさい
雨の中を歩みなさい
夢が千々に破れても


Walk on walk on with hope in your heart
And you'll never walk alone
You'll never walk alone


心に希望の火をともし ひたすら歩んで行くのです
決してあなたは一人じゃない
決して一人じゃないのだから


When you walk through a storm
Hold your head up high
And don't be afraid of the dark


嵐の中を歩むとき
頭を上げて歩むのです
闇を恐れてはいけません


At the end of the storm
Is a golden sky
And the sweet silver song of the lark


嵐の向こうにあるものは
金色に輝く大空と
快い雲雀の銀のさえずり


Walk on through the wind
Walk on through the rain
Though your dreams be tossed and blown


風の中を歩みなさい
雨の中を歩みなさい
夢が千々に破れても


Walk on walk on with hope in your heart
And you'll never walk alone
You'll never walk


心に希望の火をともし ひたすら歩んで行くのです
決してあなたは一人じゃない
決して一人じゃないのだから


You'll never walk
You'll never walk alone.


決してあなたは一人じゃない
決して一人じゃないのだから


(ミスター・ビーン訳)



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