*Somewhere(どこかに)* ウェスト・サイド・ストーリーより | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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マリアに頼まれ、シャークスとジェッツの決闘を止めにトニーがやって来ます。そのトニーがシャークスの連中にいたぶられているのを見て、ジェッツのリーダー、リフはベルナルドに襲い掛かり殴り倒します。
ベルナルドとリフは互いにナイフを取り出し、二人の決闘シーンが繰り広げられます。

一旦はナイフをはじき飛ばされて、フェンスに追い詰められたリフですが、ベルナルドの攻撃を巧みにかわし仲間からナイフを受け取ります。
リフはベルナルドを倒し、うつ伏せになった彼の背中を刺そうとしますがトニーが駆けつけて、リフを引き離します。
しかし、リフはトニーを振り払いベルナルドに向かって突進します。しかし、一瞬早くベルナルドのナイフがリフの腹を深々とえぐります。
リフは、呆然と後ろで立ちつくすトニーに無言のまま後を頼むと言わんばかりにナイフを渡し息絶えます。

弟のようなリフを殺され、逆上したトニーはベルナルドに飛びかかり、彼の腹にナイフを突き立てます。
リーダーを失ったジェッツとシャークスの少年たちは入り乱れて乱闘を繰り広げますが、そのときけたたましいパトカーのサイレンが聞こえ蜘蛛の子を散らすように現場から逃走します。

後に残ったのは、トニーと二人の死体…トニーは先ずリフに、続いてベルナルドの死体に近づき、絶望のあまり「マリア!」と絶叫します。

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場面はマリアのアパートの屋上。
トニーが戻ってくるのを待っているマリアが、テーマ曲「マリア」の軽いリズムに乗って、一人踊っています。そこに姿を現したのは、トニーではなくマリアの許嫁チノでした。

チノはマリアの兄ベルナルドの死を伝えようとしますが上手く言葉が出てきません。
トニーが止めに行った筈なのに決闘があったことを知ったマリアは、トニーが無事かどうかをチノに問い詰めます。
怒ったチノは「トニーがベルナルドを殺した!」と、叩きつけるように告げてその場を去ります。
呆然とするマリア。
しかしチノの話が事実であると知り、自分の部屋に駆け込み聖母マリアの祭壇の前で必死に祈ります。
「マリア様、これをウソにして下さい! 私を殺してウソにして下さい!」

そのとき、マリアの部屋の窓からトニーが部屋に入って来ます。
「人殺し! 人殺し!」と叫んで、激しくトニーの胸を叩くマリア。
トニーはマリアを抱きしめ、事の経緯を話します。そして、弟同然のリフをベルナルドに殺されたことに逆上しベルナルドを刺してしまったことを告げ、マリアの許しを乞います。

自分はこのまま警察に行き自首するつもりだと言うトニーに、マリアは「行かないで! ここに居て! 私を離さないで!」とトニーの胸にすがります。
このままでは無事には済まないと言うマリアに、トニーは「誰にも知られない場所に行って、二人で暮らそう」と言って、静かに

「Somewhere(どこかに)」

を歌い始めます。
そして・・・その夜、二人は初めて結ばれます。


Somewhere (A Place for Us)
There's a place for us,
Somewhere a place for us.
Peace and quiet and open air
Wait for us
Somewhere.
There's a time for us,
Some day a time for us,
Time together with time to spare,
Time to look, time to care,
Someday!
Somewhere.
We'll find a new way of living,
We'll find a way of forgiving
Somewhere.


何処かにきっとある
二人のための場所が
きっと何処かで
ぼくらを待っている
安らぎと静けさと そして自由が
いつかきっと来る
二人のための時が
共に過ごし
互いを見つめ 互いを気遣う
そんな時が
いつか 
何処かで
新しい生き方が見つかる
赦し合う道が見つかる
きっと何処かで


There's a place for us,
A time and place for us.
Hold my hand and we're half way there.
Hold my hand and I'll take you there
Somehow,
Someday,
Somewhere!


二人のための場所がある
ぼくらのための時と場所が
さあ ぼくの手を握って! 道はもう半ばだ
さあ ぼくの手を掴んで! ぼくが君を連れて行く
かならず
いつか
その場所へ!


(ミスター・ビーン訳)




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