*フランク・シナトラ(10)ー地上より永遠にー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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【1950~1960年②】

1951年9月、シナトラは総合リゾートホテル、デザート・イン(the Desert Inn)でラス・ヴェガスデビューを果たします。その一ヶ月後には、CBSテレビの「フランク・シナトラ・ショー」の第2シーズンが始まりました。シナトラはテレビで成功することを望んでいたのですが、結局それは実現しませんでした。シナトラがTV視聴者向けに演じたキャラは、家庭にすんなり受け入れらるようなキャラではなかったのです。彼が見せた傲慢な態度はテレビにふさわしい親しみやすいキャラとは相容れないものでした。

1952年、コロンビアとMCA(Music Corporation of America)はシナトラを解雇します。

しかし、真珠湾攻撃前夜を背景にした1953年の映画「地上より永遠に(From Here to Eternity)」に、主人公に味方する一兵士アンジェロ・マジオを演じることで、シナトラの復活が始まります。
この映画でシナトラは、その演技を評価されアカデミー助演男優賞を受賞しました。
この受賞をバネにして、シナトラは再び世界のトップ・レコーディング・アーティストの地位を取り戻すことになります。


映画「地上より永遠に」の中のモンゴメリー・クリフトとシナトラ


では、今日の曲はこの映画の主題歌にもなった

「地上より永遠に(From Here to Eternity)」

1953年、キャピトル・レコードからシングル・リリースされました。

今日はシナトラの他に、エンゲルベルト・フンパーディンクの歌唱も聴いてみましょう。



From Here to Eternity
You vowed your love
From here to eternity
A love so true,
It never would die


君は誓ってくれた
永遠に変わることのない愛を
真実の愛
決して消えることのない愛を


You gave your lips
Gave them so willingly
How could I know
Your kiss meant goodbye?


君はキスをしてくれた
それも自ら進んで
どうして僕にわかるだろう?
それがお別れの口づけだなんて


Now I'm alone
With only a memory
My empty arms
Will never know why...


今、僕は一人
思い出だけが残されている
君のいない空っぽのこの腕が
その理由(わけ)を知る由(よし)もない


Though you are gone
This love that you left with me
Will live from here to eternity.


君は去って行ったけれど
僕に残されたこの愛は
永遠に変わることはないだろう


Now I'm alone
With only a memory
My empty arms
Will never know why...


今、僕は一人
思い出だけが残されている
君のいない空っぽのこの腕が
その理由(わけ)を知る由(よし)もない


Though you are gone
This love that you left with me
will live...
From here to eternity.


君は去って行ったけれど
僕に残されたこの愛は
変わることはないだろう…
永遠に


(私訳)


シナトラ


エンゲルベルト・フンパーディンク