*ショウ・ボート(9)ー フィナーレ  ー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

マグノリアと娘のキムに会うことを決意したゲイロードは、ショウ・
ボートが停泊する波止場に向かいます。
すると人形遊びをしている幼い女の子の姿が目に入りました。

ゲイは女の子に近づき名前を訊くと、彼女はキム(Kim)と答えます。
更に、何故キムという名前になったのか尋ねると、女の子は
「コウノトリが私をケンタッキーとイリノイとミズーリの間に落とし
たんで、頭文字をとってキム(Kim)にしたの」
と答えます。

ゲイが「お父さんは?」と訊くと、「今はいないの。だからこの人形を
お父さんだと想像してるの」と答えます。そこでゲイは「私がパパだと
想像できるかな?」と言い、キムを膝の上に抱き「Make Believe(想像
してごらん)」
を歌い始めます。

「空想してみようパパが一緒にいると…
 …そして何よりも君を愛していると」

そこへマグノリアがやってきて、ゲイロードがキムを抱きしめている姿
を眺めます。
5年ぶりの再会でした。
ゲイはマグノリアに「新聞で君たちの記事を読んだんだ。この気持ちは
到底言葉には表せない」と言って、じっとマグノリアを見つめます。
二人はしばらく見つめあっていますが、溢れる気持ちを抑えきれなくな
りどちらからともなく歩み寄りしっかりと抱擁します。

マグノリアの両親、アンディとパーシーはそんな二人の様子を船から眺
めています。そして、ゲイとマグノリアが抱擁する様子を見ると、「ま
るでクリスマスと新年がいっぺんに来たみたいだ」と言って喜びあいま
す。

ゲイとマグノリアが船に戻るのを見届け、アンディ船長は出航を命じ、黒
人のジョーが船尾で「オール・マン・リヴァー」を歌う中、ゆっくりとコットン・
ブラッサム号は波止場を離れて行きます。

その様子を物陰でじっと眺めている女性がいます。それはジュリーでした。
微笑みと涙を浮かべながらジュリーはショウ・ボートにお別れの投げキッ
スを送ります。

ミシシッピ川をゆっくりと去っていくショウ・ボートとそれを見送るジュリー
の後ろ姿。このラストシーンは何度見ても感動する場面です。




最後に、この映画でマグノリアを演じたキャスリン・グレイソンの紹介が
ウィキペディアにありましたのでお読みください。
また、youtubeにグレイソンの歌う「煙が目にしみる Smoke Gets In Your
Eyes」
がありましたのでアップしておきます。因みに、この曲も作曲は
ショウ・ボートの作曲者、ジェローム・カーンです。


キャスリン・グレイソン(Kathryn Grayson, 本名:Zelma Kathryn Elisabeth Hedrick, 1922年2月9日 - 2010年2月17日)は、アメリカ合衆国で活躍したソプラノ歌手・女優である。
ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムで生まれ、12歳から声楽を学び始める。1941年にメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)から映画デビューを果たす。ユニバーサル専属のディアナ・ダービンに匹敵するミュージカル映画のソプラノ歌手として売り出され、フランク・シナトラやマリオ・ランツァ、ハワード・キールという男性シンガーとの共演を重ねた。
50年代半ば以降はレコーディング・テレビ・ラジオ・舞台への出演を中心に活動している。2010年2月17日、ロサンゼルスの自宅で亡くなった。


Smoke Gets In Your Eyes


作曲:Jerome Kern
作詞:Otto Harbach

They asked me how I knew
My true love was true
I of course replied
Something here inside,
Cannot be denied.
They said someday you'll find,
All who love are blind,
When your heart's on fire
You must realize
Smoke gets in your eyes.

So I chaffed them and I gayly laughed,
to think they could doubt my love.
Yet today
My love has flown away,
I am without my love.

Now laughing friends deride
Tears I cannot hide
So I smile and say
"When a lovely flame dies
Smoke get in your eyes"