*オクラホマ (4) - カンザス・シティー ー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

ローリーの農場で働く孤独で、変り者のジャド・フライは前々からローリーにご執心で
ボックス・ランチにしつこくローリーを誘います。
ローリーは内心ジャドを気味悪く思い、怖がっていたのですがカーリーへの腹いせか
ら、ついついジャドの誘いに乗り一緒にボックス・ランチに行くことを承知してしまいま
す。

ところで、カウボーイのウィル・パーカーがカンザス・シティーから帰って来ます。
ウィルはアド・アニーとの結婚資金、50ドルを稼ぐためにカンザス・シティーで開か
れたロデオ大会に出場し首尾よく賞金50ドルを手にしてクレアモアに戻って来たの
でした。ウィルはすっかりモダンなカンザス・シティーに魅了され、クレアモアの駅に
迎えに来た仲間たちやエラーおばさんの前でカンザス・シティーの素晴らしさを歌い
ます。


「カンザス・シティー(Kansas City)」

ところが、ウィルは稼いだ賞金のほとんどをアドへのプレゼントを買うのに使って
しまい、またアドの父親には中をのぞくといやらしい写真がみえる覗きからくり(リ
トル・ワンダー)を買ってきます。

一方アドの方はローリーに、ウィルがカンザス・シティーに行っている間にペルシャ
人の行商人アリ・アキムと親しくなってしまったことを打ち明けます。
ローリーはアドに二人のうちのどちらかを選ばなければいけないと忠告しますが、
アドは自分は二人とも愛しているのだと言って「ノーとは言えないの(I Cain't Say
No)」を歌い始めます。


Kansas City
Will:
I got to Kansas City on a Frid'y
By Sattidy I larned a thing or two
'Coz up to then I didn't have an idy
Of whut the modren world was comin' to!
I counted twenty gas buggies goin' by theirsel's
Almost ev'ry time I tuk a walk.
'Nen I put my ear to a Bell Telephone
And a strange womern started in to talk!


金曜日にカンザス・シティーに着いたがね
土曜までにはあれやこれやと学んだよ
なにしろ 見当もつかなかったからね
モダンな世の中ってどんなものかなんて
歩くたんびにお目にかかるのは
自動で走るガソリン馬車さ
電話ってやつを耳にあてると
女の声がしゃべりだすのさ


Man 1:
To you?

お前にかい?

Man 2:
Whut next!

それからどうした?


Men:
Yeah whut!

どうした?


Will:
Whut next?
Gather 'round!
Ev'rythin's up to date in Kansas City
They've gone about as fur as they c'n go!
They went and built a skyscraper seven stories high,
About as high as a buildin' orta grow.
Ev'rythin's like a dream in Kansas City,
It's better than a magic lantern show!
Y' c'n turn the radiator on
Whenever you want some heat.
With ev'ry kind o' comfort
Ev'ry house is all complete.
You c'n walk to privies in the rain
And never wet your feet!
They've gone about as fur as they c'n go,


それからどうしたって?
まあ こっちへ寄れよ
カンザス・シティーじゃ 何もかも新式さ
時代の先端を行ってるよ
ビルときたら7階建ての摩天楼
これ以上ないって高さだよ
カンザス・シティーじゃ 何もかも夢のよう
幻燈の見世物よりずっと上さ
ラジエーターのスイッチ入れりゃ
部屋はいつでも暖まる
どんな家でも
快適設備が満載さ
雨がふってもへっちゃらだ
足を濡らさずトイレに行ける
時代の先端を行ってるよ


Men:
Yes sir!
They've gone about as fur as they c'n go!


まったくだ!
時代の先端を行ってるなあ!


Will:
Ev'rythin's up to date in Kansas City
They've gone about as fur as they c'n go!
They got a big theayter they call a burleeque.
Fer fifty cents you c'n see a dandy show.


カンザス・シティーじゃ 何もかも新式さ
時代の先端を行ってるよ
バーレスクって呼んでる大きな劇場があるんだ
50セントでとびきりのショウが観られる


Man 1:
Gals?

女の子のショウかい?

Will:
One of the gals was fat and pink and pretty,
As round above as she was round below.
I could swear that she was padded
From her shoulder to her heel,
But latter in the second act
When she began to peel
She proved that ev'rythin' she had was absolutely real!
She went about as fur as she could go,


一人はむっちりピンクで可愛かったぜ
ヒップもまんまる胸もボインさ
俺はてっきり思ったよ
こいつは上から下まで詰め物入りだって
ところがどっこい次の幕で
一枚一枚脱ぎだすと
何もかもがモノホンだってわかったわけよ
なにしろギリギリまでお脱ぎあそばしたんだから


Men:
Yes sir!
She went about as fur as she could go!


なるほどなあ!
ギリギリまでお脱ぎあそばしたんだあ!


(私訳)