*王様と私(4) ーこんばんは、小鳩さんたち(Hello, Young Lovers)ー* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

アンナが自室に戻って来ると、王妃たちがアンナの荷物を
勝手に開けて大騒ぎをしています。
アンナはたまりかね第一王妃のチャン王妃に何とかしてく
れと頼みます。

そんなこんなで、てんやわんやの大騒ぎをしているときに
ビルマから王様に贈られたタプティムが英語の本を借りに
やって来ます。

荷を解くまで待ってくれと言うアンナの言葉を聞くとタプ
ティムは寂しげにその場を去っていきます。
アンナはタプティムの後を追い、「故郷が恋しいのでしょ
う?」と尋ねますが、タプティムの答えは、
「恋しいのは故郷ではなく、もう二度と会えぬあの人なの
です」というものでした。

タプティムを王様のもとに送り届けに来たあの若い使者、
ルンタこそ他ならぬタプティムの恋人だったのです。
「好きになってはいけないと互いに気持ちを抑えたのです
が…」と言うタプティムの言葉に、アンナは
「会えないからって、思いを断ち切れるものではないわ。
私も亡くなった主人が恋しくて泣きました。」と慰めます。

そのとき王妃たちがアンナの荷物の中から一枚の若い男の
写真を見つけ、これは誰かと尋ねます。それはアンナの亡
くなった夫トムの写真でした。
するとアンナはトムの写真を手に持ちながら


「こんばんは、小鳩さんたち(Hello, Young Lovers)」

を歌い始めます。


Hello Young Lovers
When I think of Tom.
I think of a night,
When the earth smelled of summer
And the sky was streaked with white,
The soft mist of England
Was sleeping on a hill.


トムのことを思うと
あの夜のことが蘇るの
大地は夏の香に包まれて
空には白い雲の帯
丘には霧が柔らかく
眠るように漂っていた


I remember this,
And I always will...
There are new lovers now
On the same silent hill,
Looking on the same blue sea.
And I know Tom and I are a part of them all --
And they're all a part of Tom and me.


今また思い出が蘇る
色あせることのない思い出が
昔二人が佇んだ静かな丘に
新たな恋人たちが立っている
あの時と同じ青い海を見つめて
そしてトムと私も 新たな恋人たちも
同じ想いに酔いしれている


Hello young lovers, whoever you are,
I hope your troubles are few.
All my good wishes go with you tonight,
I've been in love like you.


こんばんは小鳩さんたち 見知らぬあなた方ですが
恋は上手くいってるかしら
あなたたちの幸せを 心の底から祈ってます
昔は恋した身ですもの


Be brave, young lovers, and follow your star,
Be brave and faithful and true,
Cling very close to each other tonight.
I've been in love like you.


勇気をだして進みなさい 幸せの星をつかむのよ
勇気をだして迷わずに 真実の想いをつらぬくの
今宵は二人離れてはだめ
私も昔は恋した女


I know how it feels to have wings on your heels,
And to fly down the street in a trance.
You fly down a street on the chance that you meet,
And you meet -- not really by chance.


足に翼が生えたように
夢見心地で歩いたわ
もしかしたらと胸おどらせて
すると あの人が現れるの…それも偶然じゃなかった


Don't cry young lovers, whatever you do,
Don't cry because I'm alone;
All of my memories are happy tonight,
I've had a love of my own.
I've had a love of my own, like yours-
I've had a love of my own.


泣いて欲しくはないわ お若い二人
私が一人ぼっちだからって泣かないで
昔の楽しい思い出が 今宵は全て蘇り
私も恋に酔いしれてるの
あなたたちと変わらずに
昔の恋に酔いしれてるの


(ミスター・ビーン訳)