*トルコ人にビックリ  旅への誘い(デュパルク)* | ミスター・ビーンのお気楽ブログ

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好きな音楽の話題を中心に、気の向くままに書いていきます。

トルコ旅行で見聞した具体的な風物は
おいおいブログで紹介するとして、
私が最も驚いたことが2つあります。

1つは、イスタンブールを歩く女性たちの美しさです。
通りを歩いているごく普通の女性たちが
スタイルも容貌も日本のトップモデル、トップアイドル
など足元にも及ばないほど美しい!
しかも、そのファッションは決して流行を
追ったものではなくとても個性的でした。

外人が日本の女性をpretty, cuteと言って
誉めることはあっても、決してbeautifulとは
言わない理由が分かった気がします。

もう1つは、現地のガイドさんも含めて
特に商人に日本語が巧みな人が多いことです。
イスタンブールにはエジプシャン・バザールと
グラン・バザールという大露店街がありますが、
3軒に1軒ぐらいの割合で、日本語の巧みな店員
がいてかなり細かい商談まで日本語でやってのけます。

中には、12~13歳位の子どもの店員もいて
淀みのない日本語で商品を売りつけてきました。
彼は、英語、仏語、伊語もかなり流暢に話せる
ようです。

これを見ると、およそ学校で教える語学、特に
日本の学校で教えている語学など全くの時間と
労力の無駄、根本的に語学教育のシステムを
組み直さなければならないのではないかという
思いにかられます。


まあ、くだらない話はこれぐらいにして、

今日は旅がテーマということでアンリ・デュパルク

の歌曲「旅へのいざない」を聴いてみましょう。

アンリ・デュパルク(Henri Duparc)はフランス

後期ロマン派の作曲家ですが、神経衰弱を病み

作品の大部分を自ら破棄してしまいました。

残された作品は40曲足らずですが、17曲の

歌曲はいずれも珠玉のような名作で特にフランス象徴派

の大詩人シャルル・ボードレール(Charles Baudelaire)

の詩に作曲したこの曲(1870年)は有名です。

今日はフランスの名バリトン ジェラール・スゼーの歌唱で

聴いてみましょう。

原語で歌いたい方は、原文のカナ表記を参考に

歌ってみて下さい。



L’invitation au voyage            旅への誘い

  Charles Baudelaire            シャルル・ボードレール

Mon enfant, ma sœur,
モナンファン、マスェーる
Songe à la douceur
ソンジャラドゥスェーる
D’aller là-bas vivre ensemble!
ダレ ラバ ヴィーヴらンサンブル
Aimer à loisir,
エメらロワズィーる   
Aimer et mourir
エメ エ ムりーる   
Au pays qui te ressemble!
オ ペイ キトゥるサンブル
Les soleils mouillés
レ ソレイュ ムィエ
De ces ciels brouillés
ドゥ セ スィエル ブるィエ
Pour mon esprit ont les charmes
プる モネスプり オン レ シャるム
Si mystérieux
スィ ミステりゥ   
De tes traîtres yeux,
ドゥ テ トゥれートゥるズィウ
Brillant à travers leurs larmes.
ブりアンタトゥらヴェーる レる ラるム

Là, tout n’est qu’ordre et beauté,
ラ、トゥネコるドゥれボテ
Luxe, calme et volupté.
リュクス、カルメヴォリュプテ

ねえ、愛(いと)しい君
想像してごらん
彼(か)の地で共に暮らす心地よさを
思うままに愛し合い、
愛し合いそして死んでいく
君の姿にも似た彼(か)の国で

あの霞んだ空に浮かぶ
潤んだ太陽は
不思議な魅力をたたえている
涙ごしに輝く
裏切りに満ちた君の瞳のような
摩訶不思議な魅力を


そこにあるのは、全てが秩序と美、
豪奢(ごうしゃ)と静けさ、そして悦楽


Vois sur ces canaux
ヴォワ スュる セ カノ
Dormir ces vaisseaux
ドるミーる セ ヴェソ
Dont l’humeur est vagabonde;
ドン リュムーれヴァガボンドゥ
C’est pour assouvir
セ プーらスヴィーる
Ton moindre désir
トン モワンドゥる デズィーる
Qu’ils viennent du bout du monde.
キルヴィエヌ デュ ブ デュ モンドゥ 
Les soleils couchants
レ ソレイュ クシャン
Revêtent les champs,
るヴェトゥ レ シャン
Les canaux, la ville entière,
レ カノ、ラ ヴィランティエーる
D’hyacinthe et d’or;
ディアサンテドーる
Le monde s’endort
ル モンドゥ サンドーる
Dans une chaude lumière.
ダンズュヌショードゥ リュミエーる

Là, tout n’est qu’ordre et beauté,
ラ、トゥネコるドゥれボテ
Luxe, calme et volupté.
リュクス、カルメヴォリュプテ

ごらん、あの運河に眠る
放浪の気分にあふれる
数々の舟を
君の抱くどんなささやかな願いをも
叶えるために
世界の果てからやって来たのだ

落日が
野原と運河と街の全てを
黄金色(こがねいろ)に、ヒアシンスの色に
染め上げていく
すると世界は
熱い光の中で
まどろみ始めるのだ


そこにあるのは、全てが秩序と美、
豪奢(ごうしゃ)と静けさ、そして悦楽
 
(私訳)




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