『スリ シルディ サイババと生きた私の生涯』 (S.P.ルヘラ著、渡部英機・訳、siba・編)
【4 私の見たシルディ・サイババの奇跡】
(下)
3、ある時、私はババのダウティヨガを見ました(『スリ・サイ・サットチャリタ』によると、ババは3日毎にマスジッドからかなり離れた所にあるバンヤン樹の近くの井戸に行って、口を洗い、水浴をした。ある時、彼は自分の腸を吐き出し、その内と外をきれいに洗い、バンヤン樹に掛けて乾かした。シルディで実際にそれを見た人は数人おり、この事実を証言している。通常、ダウティは幅3インチ・長さ22フィート半の湿らせた亜麻布〈リンネル〉を使って行われる。この布をのどから飲み下して、胃の中に約1時間留めて反応を起こさせ、それから取り出す。しかし、ババのダウティは全く特異で風変りなものだった)。
ババはシルディの外の井戸で、約20フィートの長い布を飲み込んで、それから布を口から取り出して、腸をきれいにしました。
4、時折、ババは私をシルディの外にある、その井戸のところに連れて行きました。そこで、彼は、もう1つの物凄いヨガをよく行いました。ババは口から腸を取り出し、井戸水で洗い、井戸の外枠にそれを広げました。彼はその腸を鷲やカラスなどから守る役目を私にさせました。なぜなら、私は彼のシシャ(弟子)だったからです。
ババは井戸から少し離れたところに座って、腸が乾くのを待っていました。ある時、私は大きな鷲が弧を描いてババの腸を持って行こうと狙っていることに気が付きました。結局、鷲は腸を奪うことができず、数分後にババがそれを飲み込みました。
5、ある時、私はババが、ドゥワラカマイのいくつものランプを灯すため、水だけを入れるのを見ました。私はそれらのランプがすぐ燃え出して、夜も長いこと明るく輝くのを見て、びっくりしました。
これらが、私がババの若い女の帰依者として、シルディを訪問した時に、自分自身で目の当たりに見ることができたスリ・シルディ・サイババの最も重要な奇跡のいくつかです(シバンマは年3~4度、シルディを訪問し、ほんの2~3日滞在した。彼女はタミール語しか話せず、シルディの人々は誰もタミール語が判らなかった。彼女はババの神性能力の体験を打ち明けたくなかったので、彼女の名も体験のことも、他の多くのシルディ訪問者のように『スリ・サイ・サットチャリタ』の中に、著者ヘマドパントによって記録されなかった)。
他にも数多くの経験がありますが、それらすべてを思い出すには長い時間がかかるでしょう。また、これであなたの目的には十分でしょう。
私は、人々が遠くや近くからグルの神聖なダルシャンを受けに来るのを見ました。その人々はドゥワラカマイに来ました。ババは、その全員からではなく、数人からダクシナ(現金の捧げ物)を求めることがありました。そして、受け取ったお金を、毎日、多くの男や女に分配しました。シルディの幾人かの人には、決まった額を与えていました。その人たちはババの親密な帰依者でした。
あなたも聞いているとは思いますが、私は後になって聞いたのですが、ババはマハサマディのほんの数時間前に銀貨で7ルピーを、最後までババにビクシャ(食物の捧げ物)を長年続けてきた帰依者のラクシュミバイに与えました。ババはシルディで、ビジャヤダシャミの日(1918年10月15日)にマハサマディに至りました。その日は火曜日で、時間は2時半でした。
ババは大変優しい世話をしてくださるグルでした。彼は多くの弟子や帰依者や訪問者たちが、誕生と死の輪廻を越えられるようにしました。彼は、彼らの過去の何回もの前生のことを知っていました。時々、彼は大変怒り、人々を叱りました。彼は私たち皆に、霊性生活の高い真理を、本当の話や、たとえ話とか多くの人間や動物の前生のことを非常にわかりやすく話すことによって、教えました。ババは、彼の許に来た各々の人の過去、現在、未来が判りました。彼は全能でした。彼は非常に質素で、高潔で高尚な生き方をし、集まってきた全ての魂(人)を祝福し、助けました。彼の奇跡と素晴らしい祝福と教えの話には終わりがありません。
(続く)