『シルディ サイババ アバター ~その総括的プロフィール~』 (S.P.ルヘラ著、渡部英機・訳、siba・編)
【6、シルディ サイババの貢献】
(中)
幸いなことに、スリ・サティヤ・サイババはシルディ・サイババの霊的継承者として、「神即ち神性は全ての人の中に宿っているのだから、カースト、肌の色、信条に関わりなく人々は互いに尊敬し、愛し、助け合うべきであり、従って、全ての仕事は神を礼拝する行い」となり得ることを全ての人に覚らせようとしており、「次のサイ即ちプレマサイは、神が全ての人の中にありばかりでなく、全ての人自身が神である、という福音的教えを広めるだろう」と、人類の未来の宗教についての理想像を明確に説明し、「それは、男と女を神へと向上させることのできる究極の知恵となるだろう」と言っている。
従って、人類の未来の宗教と人類全体は、スリ・シルディ・サイババを先頭にした3人のサイババの下に、明らかに安全である。
3、スリ・サイババ・サーストリはその論説「サイは私達の運命の神」の中で、次のようにまとめている。
「このように、サイナスはサットチットアーナンダの大洋を泳いでいるパラマハンサ(神性の白鳥)であるばかりでなく、帰依者のなかの卑金属を回収して鋳直し、完全で申し分のないものにするために降臨したバガヴァン(神)である。私達が礼拝し、念じ、瞑想し、思い起こすのは、サイババの名と姿をもった至高の神であり、それ以上やそれ以外のものではない。」
4、インド前大統領 スリV.V.ギリ(その後、1966年にマイソール州知事)は、シルディのスリ・サイババについて、次のような非常に適切な賛辞を呈した。
「ババは包容性のある見解を説いた。彼にとっては、全ての宗教は同じだった。それら全てはブラーマンという巨大な大洋に向かう様々な方向からの流れのようなものである。ババの哲学の基本原理は、献身と信仰と委ねることである。目的地に到達したいと熱心に望む者は、誰でも容易に慰めと解決法を見つけるだろう。インドの人々の思想と理想の形成に関わっているのは、スリ・サイババのような偉大な人物達である。インドの非宗教的道徳論の力点は、全ての人は平等につくられているという国家的思想を基礎にして、打ち建てられているばかりでなく、最も初期の時代から私達の血の中に染み込んでいる、深い霊性の発露である。」
(続く)