『シルディ サイババ アバター ~その総括的プロフィール~』 (9) | 奇跡の聖者 シルディ・サイババ

奇跡の聖者 シルディ・サイババ

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『シルディ サイババ アバター ~その総括的プロフィール~』 (S.P.ルヘラ著、渡部英機・訳、siba・編) 


【2、スリ シルディ サイババの特別な魅力(カリスマ)】



 (上)


 シルディ・サイババは、83才まで生きた。1858年からサマディまで、彼はシルディ村だけに住んだ。彼は肉体上は10キロメートルの半径の範囲から外には出なかった。彼の生活はファーキル(托鉢行者)の生活だった。彼は破れた衣服を身につけ、施しを受けた物や帰依者達がもって来るものを何でも食べ、彼がドゥワラカ マイ(母なるドゥワラカ。ドゥワラカとは実際は約5000年前のクリシュナの王国の首都だった)と名付けた古いモスクに住んだ。

 彼はモスリム(回教徒)のファーキルのような生活をしたが、ヒンズー教徒の生まれだった。彼は質素な信仰深い生活をした。彼は自分自身、神の顕現であったのに、いつも「アラー マリク(神は主人なり)」と言っていた。彼はタバコ チルム(パイプ)を吸い、物乞い用の鉢(鉄製)に入れられたものを何でも食べた。彼は、全ての魂は同じであり、親切に処遇されるべきであるとして、何の区別もせず、食べ物を惜しげもなく、犬、鳥、帰依者に分けた。

 彼は無学のように思われ、決して自分のサインはしなかった。しかし、実はサンスクリット、タミール語その他多くの言語を知っていた。彼はギータや他の聖典の詩を正しく威厳をもって朗唱することができた。彼は非常に親切で愛情深かった。彼は誰に対しても最高の愛と慈悲をもって扱った。時々、彼は怒ってカッとなり、悪口を浴びせたり、叱ったり、叩いたりした。

 彼はトリカルダルシ(男や女のことばかりでなく、動物や虫、鳥、水生動物等すべての生き物の過去、現在、未来を知ることができる)だった。彼と出会うことになったり、彼の恵みを受けることになった人々や生き物の72度以上の過去生での行いを知っていることを、彼が明確に示した多くの出来事や物語がある。彼は誰の未来でも予見することができた。彼は肉体的、精神的、社会的、経済的あるいはその他の問題を、祝福によってとか、ドゥワラカマイ モスクのドゥーニ(火)の聖灰ウディ(ビブチ)を与えることによって、取り除いた。彼は庭いじりや帰依者のために食事を作るのが好きだった。時々、彼はモスクで踊った。また、よくモスクの彼の前で行われた田舎風のスポーツやダンス、音楽の演奏を見守った。



 (続く)