こちらでございます

 

 

 

 

 

 

 あちらが本堂です

 

 

 伊助さーーんっ

 

 

 おお 珍念殿

 

 伊助さんお帰りなさいませ

 よくぞご無事で

 

 ありがとうございます

 ただ今帰りました

 

 珍念殿 こちらが先代様のご子息

 たくろう様です

 

 ええ 貴方が たくろう様ですかっ

 

 

 先代様が生きておられたら

 どんなに お喜びになられたでしょうか・・

 

 うう・・

 

 たくろう様 こちらは珍念殿と申しまして

 先代様亡き後 この寺の只1人のご僧侶でございます

 

 珍念です どうぞ宜しくお願い致します

 

 

 ああ・・

 

 

  珍念殿 申し訳無いのですが

 私は おたかさんに挨拶してくるので

 たくろう様の案内をお願い出来ますか?

 

 はい解りました

 

 では たくろう様 参りましょう

 

  珍念殿 頼みましたぞ

 はい

 

 

 

 (本当にこれで良かったんだろうか。。)

 

 (私はとんでも無い男を連れて来て

 しまったのかもしれない・・)

 

 

 ではまず お部屋の方へ ご案内します

 

 

 く・・

 

 (寺に入ってから どうもおかしい・・)

 

 (胸が苦しくなってきた・・体が震える・・)

 

 (くそ・・)

 

 

 で、ちなみに こちらが御宝前です

 

 

 

 

 うっ・・・

 

 うう・・

 

 (あいつの顔を見た途端 痛みが増した)

 

 珍念あいつは誰だっ

 ええっ?

 

 あ・・あの お方は・・

 

 お釈迦様ですが・・

 

 釈迦・・だと・・

 

 うう・・・

 たくろう様どうしたんですかっ!

 大丈夫ですかっ!

 

 なーるほど お釈迦様に反応しちまってるんだね

 

 あっ

 

 伊助の とっつぁんが言ってた通りだな

 仏に反応するってのは ろくなもんじゃねぇな

 

 

 誰だ・・お前は・・

 

 私・・? 私かい・・

 

 私はね・・

 

 

 おたかって言うんだ 宜しくなっ

 

 こいつは 只者じゃ無いっ