ハローベスト奮闘記
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

シャワー

剃髪の後、シャワーを浴びられることになった。
約三週間ぶりに体に水がかかる。

寝たきりのままストレッチャーでのシャワー浴だけど、ささやかな喜びが訪れると思うと心が弾んだ。

そして時間になり、ベッドからストレッチャーに移される。

看護師達が集まり、僕の回りに手を出して

3、2、1


失敗した。

痛っ!息が合わず、足と首が変に動いた。


しっかり頼みます。僕は首折れてるんですからと思った。

それはともあれ、シャワーは気持ち良かった。

明日装具をつけると、二か月以上上半身は風呂に入れない。そう考えると、まだまだ浴びていたかった。

しかし、次に入浴する人がいる、至福の時間は終わってしまった。

剃髪

装具をつけるにあたり、剃髪を行うことになった。頭蓋骨にピンを打ち込み首を固定するため、坊主にしなくてはならないからである。

高校生以来の坊主。

これからロン毛にしようとのばしていた髪の毛にさよならを告げた。

この際だから、アタッチメント無しで一気にやってしまおうと思った。どうせ退院まで数ヶ月かかるわけだし。


ガ~ガ~

大人の本気坊主に自分でも笑ってしまった。

ハローベスト

これからの処置が決まった。『ハローベスト』という装具を装着すると言う。
約三週間の寝たきりの生活が終わると考えると楽しみになって来た。

そもそも『ハローベスト』なんて、当然見たことも聞いたこともない。Helloなチョッキとはなんぞや!?と。ただ先生方はハローベストとしか言わない。

実は『Hello』ではなく『Halo』という。日本語表記とは不思議なもんだ。外国人は箸と橋と端の違いなんてどう解釈するのか疑問になって来る。
ハローとは聖像などの後光、光輪を意味する。要するに、これから僕は光をまとう訳であり、聖なる人物になる訳である。キリストやブッダに姿形が近付くことになる。そう思うとワクワクして来た。

しかし、実物の形を見た訳ではなく、後日驚愕することになった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>