あれはまだ二十歳そこそこの若い頃。トラックの運転手を始めたばかりのオレは古いオンボロの2t
車で、急遽、関西方面まで走る事になった。

当時夢中だったセックス・ピストルズの曲をウォークマンで聴きながら深夜の東名高速を飛ばす。余りにもノリノリで叩き過ぎた為かハンドルがグラグラしてきた様な気がする。気になって試しにハンドルを引っ張ってみると…外れた。100キロぐらいのスピードで走っている最中に…。頭の中が真っ白になり、反射的にハンドルを戻すと元通りに付いた。その後は大人しく運転して目的地まで。…そんな記憶がある。

もう30年以上も前の記憶なので夢と現実がごっちゃになっているのかも知れない。でも安全性なんて考えていない頃の車なので本当に外れたのかも知れない。はたまた、その時に事故って死んでしまい、今日まで長い夢を見ているだけなのかも知れない。事の真相は闇の中。


木曜日18時よりFM Kawaguchi  85.6MHz にて「オーナーズやっすん、じゃいぴーの二人の名前で出ています」
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