これから、お聞かせする話は人によって怖いと思うかもしれませんので
怖がりの方は、ご遠慮なさってくださいね、
主人の49日も過ぎて、お骨も収めてひと段落したころでした。
夜、8時ごろでしたか、「ただいまー」と言う声が聞こえて、
一瞬、私も、あ、帰って来たと思ってしまいましたが、直ぐ現実に戻り、
そらみみだわー と思って取り敢えず玄関に出てみると、街灯はいつも
つけてましたから、でも、玄関はシーンとしてます、やっぱりそらみみだったんだわで
部屋に戻り夕ご飯たべていたので、何事もなかったかのように、
テレビをつけていたので、そのまま忘れていましたが、
それからしばらく経ってそらみみの事も忘れた頃、やはり夜8時ごろ
風呂場から、お湯を出している音とか、オケの音が聞こえて来て、
一瞬、あれいつのまにと思いましたが、直ぐ現実に戻って風呂場に行くと
シーンとしてます、主人はお風呂大好き人間で、生きている頃は
「ただいまー」と言って洗面所に直行、そのままお風呂に入る人でしたから、不思議では
なかったのですが、ある時は凄い大きな声で「ただいまー」と聞こえて、
主人が傍にいるかのように「今のはそらみみじゃないわよね~」呟いて、
玄関に出てみると、いつものようにシーンとしてます、亡くなってから、ここに
越して来るまで、ただいまーと、風呂に入ってる音は2年位だった
だったでしょうか、この2つだけなんです。恐怖感は全くなくて、でもすごく
不思議で、私は、宗教や霊魂について勉強したことは、全くありませんが
ヒトは亡くなったら、無になるとは思っていました、
でも、この話は誰にでも聞かせる話ではないと思ってましたが、
誰かに言いたくて、弟嫁にちょっと話してみたら、彼女は「お義理姉さん、お義理兄さん
まだ家にいるんですよ」と言うのです、「家のどこにいるの?」と訊ねてみると
「魂だから家の中にいらっしゃるんじゃないですか?」「信子さんは、魂って
存在すると思う?と再び尋ねると。「いやぁ、その辺は私もよく解らないんですけど・・・・」
「じゃぁさ、魂が存在するとして、ウチのおとうさん、あまりにも急死だったから、
まだ、自分が死んだと思ってないのかも知れないわね~」彼女は苦笑いして
この話はそれっきりおわり・・・・
この大宮のマンションにはただの一度も来ないのです、
ワタシは来て欲しいと思っているのですが・・・・・
初めて体験した不思議な話でした。