1933年制作 アメリカ映画 モノクロ


ルーベン・マムーリアン監督


キャスト

クリスティーナ:グレタ・ガルボ

アントニオ:ジョン・ギルバート


マグヌス:イアン・キース

アクセル・オクセンシェルナ:ルイス・ストーン


侍女エバ:エリザベス・ヤング

アーゲ:C・オーブリー・スミス



歴史にヨワイ私、実在のクリスティナ女王

と言う名前に馴染みなく、どんな人だったのか


興味わいて観てきました。



お話しは、1700年頃のスェーデン

父であるグスタフ・アドルフが、戦で死亡し


当時6才だったクリスティーナが、女王として

即位した、幼かったので執政は、オクセンシェルナの


補佐と老僕アーゲのもとに、雄々しく、男勝りの

気性を持ち、常に男装して、読書、勉強が好きで、


困難な政務に励んだそうです。政治の一方で

乗馬と狩猟を得意として成人した。










どうでしょうか、この眉目秀麗!モノクロですから

光が当たると、目をみはる美しさ、光の陰になると


神秘的な美しさ、圧倒されました。


成年女王になれば、当然ながら結婚問題が

起こり、人々はクリスティーナの従兄弟で


武将であるチャールズを夫にと、周りの

者たちは有力に推したがまだ、時期では


ないと拒否し、世の平和と人民の安泰を願う

と言う理由で結婚を拒否した。


ある日、いつものように男装してアーゲを連れて

狩猟に行く途中、雪の溝にわだちを取られて


動けなくなった馬車を助けているうちに

夜になり近くの宿屋に泊まることにした。


宿に着くと、先ほど助けた男と仲間がいて、

彼こそ王宮へ向かうスペイン使節アントニオの


一行でスペイン王からクリスチナ女王への

結婚の申し込み状を持って来たのです。


クリスチナは非常に勉学好きの女王でした

から、スペインの事を色々と知りたく一緒に


アントニオと酒を呑みかわします。





さて、いよいよ夜も更けて寝る事になって

宿屋には、上等の部屋が二階に一部屋


ベッドも大きいのが一つ、クリスティーナの

事は皆男と思ってますから、アントニオと


相部屋で一つのベッドで寝ることになって

しまって、クリスティーナが、困って、でも


今更、女であると言う訳にもいかず

部屋の中を、ウロウロする様は、可愛らし


かったですよ、グレタ・ガルボ。


いよいよ寝る事になり、左腰に差した剣を

はずし、軍服の様な服を脱ぐと、アントニオも




クリスティーナが女性と解り二人は

男と女として一夜を共にします。







それから三晩、雪に閉じ込められて、身動き

取れなかった二人の間は、お互いに忘れ難い


存在になって行きます。


王宮に戻ったクリスティナ女王のもとへ

スペイン王からの書状を持ってアントニオが


やってきました。



クリスティーナはアントニオを見ても

驚きませんが、アントニオは驚きながらも


スペイン王の書状を女王に渡します。

しかし、女王とアントニオの仲を知って


嫉んだ家来のマグヌスの差し金で、人民が

アントニオに反感を抱くよう策略し、クリスティーナが


庇った事が火に油を注ぎアントニオは

スペインに帰らざるを得なくなり、



一方で、チャールズとの結婚を周囲から

迫られて、クリスティーナは、一つの


決断をします。



宮殿に皆を集め、自ら王冠をはずし女王の

地位をチャールズに譲ると言い残し


アントニオの後を追いますが、アントニオは

船に乗る前、興奮した人民の攻撃を受け


再会した時は怪我で起き上がれなく

クリスティーナに抱かれて息を引き取る。



彼の亡骸を故郷に埋葬すると決めて

船に乗りゆるやかに港を離れて行く・・・・




大悲恋で悲しい物語なんですが、気になる

シーンがありまして、





侍女エバさんとキスするシーンがやたら

あるんですね(笑)


家に帰って検索して解りました。

日本では、あまり知られてない話だけど


「レズビアンの女王」として、クリスティナさんは

有名で、チャールズに王位を譲ったのも


結婚するのが嫌だったからと言われてるそうで

納得致しました・・・・


やはり、当時としては、同性愛などは公けに

出来なかったのでしょうか、そう思うと


クリスティナ女王が可哀想に思えますね。



実在のクリスティナ女王の肖像画だそうです。


それにしても、グレタ・ガルボさんの映画

初めて観ましたけど、美しいと言う言葉では


足りない感じ、原節子さんと同じ36才で

引退し、結婚せず、誰とも会わず84才で


亡くなったそうですから伝説の女優さんですね。






画像はグーグルサイトから

お借りしました。