2012年 制作 イタリア映画

ロバート・ドーンヘルム監督


主な登場人物

ヴァルテル・ボナッティ:マルコ・ボッチ

アキッレ・コンパニョーニ:マッシモ・ポッジョ


リーノ・ラチェデッリ:ミケーレ・アルハイク

アルディート・デジオ教授:ジュゼッペ・チェデルナ


マリオ・プショー:ジョルジョ・ルパーノ



{映画のチラシから抜粋}


K2(ケーツー)は中華人民共和国の新彊ウィグル

自治区とパキスタンのギルギット・バルティ州の


国境にあるカラコルム山脈に属する山である。

標高は8611m、エベレストに次ぐ世界第二の高さは


パキスタンの最高峰で、カラコルム山脈の最高峰

でもある。しかし、人里から遠く離れた奥地にあり


19世紀末までは、人々に知られる事もなく、

名前さえ無かった、登頂の難しさは、エベレストよりも


上で、世界一登る事が難しいと言われている。

理由として、アプローチの困難さ、エベレストよりも


厳しい気候条件、急峻な山容による雪崩、滑落の

危険性などがあると言う、冬期における登頂は、


未だ達成されていない。2010年までの時点で

エベレストの登頂者延べ5104人に対してK2の


登頂者は延べ302人で、遭難者も、4人に一人が

命を落とし、「非情の山」と呼ばれる。



この、解説文読んで、ドキドキ、ワクワク

興奮致しました(笑)




物語は第2次世界大戦の傷が癒えない1950年代の

イタリア、大学教授のアルディート・デジオ教授は


国威発揚のため、アメリカ隊やドイツ隊が失敗した

K2登山を、時のイタリア首相に訴え、「アメリカや


ドイツが駄目なら、わが国だって駄目だろう」と言うのを

わが国には、優れた登山者がたくさんいますと言う


言葉で納得させ、90人位応募してきた中から

12人に絞り、苦しい訓練が始まります。


前半は家族や恋人の心配する気持ちを、かなり

長く取り上げ、なかなか登山に行かないので、


ちょっとやきもき(笑)

中国側から入山は困難を極めるので、ほとんどの


登山チームはパキスタンから入ります。

イタリアチームも500人のポーターを雇いますが


1950年代のポーターと言っても、皆貧しい暮らしで

石ころの道をはだしで歩いてますから、彼らに


靴を与え、日当も出して、ずいぶん費用がかかった

ことでしょう、そうして標高5000m位の場所に


ベースキャンプを作りに登山がいよいよ始まり

ます。



面白いと思ったのは、木製だと思いますが

マリア像を、ベースキャンプよりもう少し上だったと


思いますが、運び上げるんですね、朝夕祈って

いたのでしょうか、そういうシーンはなかったですが。


隊員の一人が高山病で亡くなったりしますが

未踏の山ですから、誰もが、登頂一番乗りを


狙って、仲間内で嫉妬や不信などの葛藤が

見えてきます、隊員の中で最年少の


ヴァルテル・ボナッティが一番元気で、荷揚げも

積極的に行動して自信を見せます。



この人が、ヴァルテル役のマルコ・ボッチ!

すごいイケメン(笑)かっこいい、


ベースキャンプから、いくつも小さなキャンプを

作り、いよいよ頂上が近くなって来た時、デジオ教授は



リーダーに、アキッレ・コンパニョーニを選び



一緒に登頂するパートナーをアキッレに選ばせ

彼は、リーノ・ラチェデッリを選び、頂上を狙います。



ヴァルテルは登頂メンバーに入れなかった事に

気落ちしますが、今は、二人のメンバーを頂上に


立たせなければと言う使命感に徹しアキッレの指定

する場所へ、酸素ボンベを、ポーターと二人で


運び上げますが、そこに二人の姿はなく、アキッレは

自分の名誉欲で、ヴァルテルを裏切ったのです。


ヴァルテルは仲間のポーターが凍傷で動けなく

なってしまい、死を覚悟して8000m以上の場所で


ビバークし、翌日そのポーターを連れて下山せざるを

得なかった、アキッレとリーノは、ヴァルテル達の運んだ


酸素ボンベで登頂に成功します。






K2初登頂日 1954年7月31日


登頂者 

アキッレ・コンパニョーニ

リーノ・ラチェデッリ


イタリア登山隊


本来ならば、快挙ですから、偉業を達成した

二人は祝福されるはずでしたけど、


アキッレは、「ヴァルテルは抜け駆けして、酸素

ボンベを使った」と発表して、ヴァルテルは身の潔白を


証明すべく裁判を起こし、登頂から、50年後の

2004年に身の潔白が証明されたそうで、


アキッレと一緒に登頂した、リーノ・ラチェデッリの

証言があったからだそうです。


こういう不名誉な事のために、イタリア登山界も

長い間、登頂者の名前を公表しなかったそうです。


事実を描いて面白かったですが、残念なのは

この映画、どこで撮影されたのか解りませんが


8000mの山の迫力感じられないんです。わたしの

期待が大きかったにしても、最初の解説によれば


もっと、高い雪山の恐怖感、スリルなど、臨場感あって

いいはずなんですが、人間ドラマの方に重きを、


置いたのかもかも知れませんね~


ヴァルテル・ボナッティさんは、名だたる山々に次々

挑戦して、登山史に名を残す世界的な登山家に


なったそうです。





イタリアの山男達は皆イケメン!

サングラスだとわからない(笑)




画像はグーグルサイトから

お借りしました。