2014年1月11日~24日まで、
池袋新文芸座にて、全27本上映中
1947年制作 クリスチャン・ジャック監督、脚本
原作 スタンダール
キャスト
フアブリス公爵 :ジェラール・フィリップ
サン・セベリナ公爵夫人 :マリア・カザレス
監獄の娘クレリア :ルネ・フォール
モスカ伯爵(首相) :チュリオ・カルミナチ
パルム公国エルネスト4世 :ルイ・サルー
この映画、大昔、ジェラール・フィリップの貴公子の
ような、顔を観るために映画館へ行きました。
一応原作読んで行きましたけど、内容など、全く
忘れて、今回観て、びっくりしました。
ジェラール・フイリップ、女たらしの役で、次から次と・・・
ナポリで、勉強していた、ファブリスは、エルネスト4世が
治世のパルム公国へ、帰ってきます。
迎えに出た伯母のセベリナ公爵夫人は、甥の
ファブリスが、あまりにも、いい男に変身して
いるのを観て、モスカ公爵という愛人がいるにも
関わらず、フアブリスを恋人のように思って
夢中になります・・・・
でも、ファブリスは、伯母以上の感情を持たず
二人の関係は発展しません。
この、伯母役のマリア・カザレスという女優さん
いかにも、当時のヨーロッパの女優と言う感じ
三日月眉毛で、ヘアスタイル、衣装、素晴らしい
例え、甥であっても、本気で愛し、彼女の意気の良さ
とか、潔さ、欲望、哀しみをストレートに、ファブリスに
ぶつける様は、圧倒されます。
ファブリスは大の女好きで、プレイボーイ、
あちこちの女性に手を出して、相手の夫や恋人と
トラブル起こしてます。ある時、公国に芝居にきた
女優に手を出し、森のほとりの、池で女優と逢って
居る所に女優の恋人が来て、けんかになり
その女優が、渡してくれたナイフで相手を
刺し殺してしまいます。
川を泳いで逃げようとしますが、警察に
捕まり、パルムの監獄の独房に入れられて
しまいます。 裁判で、禁固20年と言い渡され
セベリナ公爵夫人は、エルネスト4世に刑が、
重すぎると、直談判に行くと、エルネスト4世は
自分と寝てくれたら、考えると言うのです。
好色なエルネストは最初から、セベリナ公爵夫人が
好きだったので、計画していたんですね~
破廉恥な国王、セベリナ夫人は勿論
はねつけました。
一方、ファブリスは、セベリナ夫人が、侮辱
された事は、露知らず、大公主催のパーティで
顔見知りだった、クレリアが毎日庭の花に水遣り
するのを、独房の窓から観て、クレリアを好きになり、
クレリアもファブリスに、惹かれて行きます。
この、ルネ・フォールという女優さんも、
きりっと、美しい方でした、
彼女はとても信心深く、礼拝堂のマリア像に
ファブリスを逃がしてくれたら、父親が勧める
意に染まぬ、豪商と結婚しますと誓い、セベリナ
夫人とモスカ首相まで、引き込んで、クレリアから
渡された鉄のヤスリのようなもので、窓の格子を
切り落とし、無事にセベリア夫人の、郊外の
別荘にかくまわれ、セベリア夫人は、ファブリスと
暮らせるのが、嬉しくて、喜ぶが、ファブリスは、
クレリアのことが忘れられない、それを観て
セベリナ夫人は、「クレリアは今頃、結婚してる
はずよ」と言い、ファブリスの脱獄と引き換えに
結婚すると、マリア像に誓ったことなど知らない
彼は、セベリナ夫人に「あなたの愛はひどい、こんな
事なら、独房の窓から、クレリアを見ていた方が
よかった」と言って、危険なパルムに戻るのです。
クレリアの屋敷の周りをウロウロしてるファブリスを
観た、クレリアの父親は脱獄者を出した罪で、職場を
クビになっていたので、今度こそファブリスを捕えようと
警察を呼ぶ間、クレリアに庭を散歩させ、ファブリスと
逢い「何故、他の男と結婚した?」と詰め寄られるのです。
そこに、警察が現れ、ファブリスは捕まり
今度は絞首刑になるだろうと、聞き、クレリアは
セベリア夫人を訪れ、前回は、彼を
助けるために、自分は好きでもない男と、
結婚したのだから、今度は、セベリア夫人の番ね。
夫人は複雑でしたが、ファブリスを絞首刑に
させるわけに行かないと、エルネスト4世のもとを
訪れ、舌なめずりして待っていた、大公と一夜を
共にするのです。帰りの馬車でセベリア夫人は
ファブリスが金を貸した事のある革命家に出会い
以前から、自分も好意を寄せていたセベリア夫人に
起きた事を察し、ファブリスに返しておいて欲しいと
金貨を渡します、翌朝、大公が宮殿から出て来た
所を革命家が、ナイフで刺し殺し、大公の独裁に
苦しんでいた民衆は暴動を起こし、釈放された
ファブリスは、呆然と街を歩き、ふと、教会の
礼拝堂で、クレリアを見つけ、自分と一緒になって
欲しいと懇願しますが、きっぱりと断られ、
クレリアは、夫の居るボローニャへ、セベリナ夫人は
モスカ首相とパルムを離れ、ファブリスは
パルムの僧院の奥深くに向かいました・・・・・・
いや~驚きました!仰天のフランス映画で、
すごいメロドラマ、大昔、高校生の頃観た映画なので
こんなメロドラマ、理解出来なかったしジェラール・
フィリップが、なんと身勝手な男で、自己中心な
男だったこと!すべては愛のためみたい?・・・
『パルムの僧院』と言うタイトルだし宗教の映画かと・・
でも、あの美しい顔なんだから、仕方ないか~(笑)
それにしても、女達の、何としたたかな・・
画像はグーグルサイトから
お借りしました。