sonaのブログ

全28本のうちの一本です。
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この、『肉体の門』は、5.6本リメイク制作

されてるんですね、私が観たのは、「続」がつかない


第一本目なんですが、ポスターが、見つからない

ので、一作目と似てるポスターを探しました。


1948年制作 マキノ雅弘監督 原作 田村泰次郎

キャスト

浅田せん(関東小政):轟夕起子

夏目マヤ(山猫マヤ):月丘千秋


逢初夢子 小夜福子 田崎潤 水島道太郎

田端義夫 成瀬昌彦    モノクロ


汚いドブが、流れる、焼けて残骸のようになった

ビルの中に、5.6人の娼婦たちが、暮らして


います、そしてドブを挟んだ向こう岸には、教会が

あり、牧師は、こんな仕事は止めなさい、と言うの


ですが、女達は、暮らして行く手段がないから

どうしようもないのです。


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「関東小政」と腕にいれずみを入れてる浅田せんが

ボスとなり、娼婦達に掟として、身体を売って


生活しているのだから、必ず男から、金を貰わなければ

いけない、同情したり、金を貰わなければ、リンチ


するのです。

この映画、最初は舞台で、上演されて、大変な


評判になり、それで、映画化の運びになったそうです。

1948年は、昭和23年で、正に戦争直後の


映画で、轟夕起子さん、月丘千秋さんなど、

今観れば、何でもない映像ですが、当時は、


服を脱ぐという感じを強く持ったとと思える作品で、

プレッシャーあっただろうなと、感じます。


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しかし、戦争で、生活する術を失った女達は、皆

孤独、ついけんかして逃げ込んで来た男に


気を寄せたり、若い男を好きになったり、

マヤは教会から、聞こえて来る音楽に魅せられて


通い詰めたり、そういう女達に、せんは、激しく

ムチ打って、リンチを加えますが、気持ちは


むなしくなるばかり・・・・・

皆、せんのもとを去り、せんが横たわる上から


キリスト教会の十字架の影が、彼女にかぶさって

ラストシーンです。


これで、彼女の罪は消え、神の祝福を受けた

と言うことなのか、私には、分かりませんが、


最後がとてもキリスト教的で、多分こう言う

女達が、多勢いて、そういう女達に捧げた


映画かなと思いました。