内に向く叫びも離陸の轟音に紛れてしまえ 翼見上げる/藤田美香

 

 

白菜と葱と椎茸と白滝と豆腐に紛れるお肉をすくう/蛇口ひろこ

 

☆次回「肉」でお願いします。

 

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今回の美香さんの短歌、前回の私の短歌を受けてくれたみたいで嬉しかったー。

ここのところそういうの多いよね。私も連載(?)当初の「できるだけ遠い世界にいく」はどこへやらで、返歌っぽいの作りたいな、と思い始めているのだけれど、何しろいちごを指定してもらうという私にとってはスーパーウルトラC並みのことをしているからそこまでできないんだな。

そして今回も、美香さんの短歌のいいところ炸裂してる。マイナスな感情なのにちゃんと前向きな要素がある。大好きです。

 

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前回の私の短歌、深く読み取ろうとしてくれてありがとう。

初句が浮かんでしまってそのリズムを使いたくてできた短歌でした。

でもちゃんと意味はあるよ。さすが。

海君にも聞いてくれてありがとう。読んでもらえたということでめちゃくちゃ嬉しかった。

 

>耳鳴りがしてるということは悩みだったり精神的なものを抱えている

>音が違うことに気付いている

 

ここ合ってる。

海鳴りって海が荒れる前?荒れてる時?に海からする音なんだよね。

というかそのつもりで書いたんだけど、聞こえるのは沿岸部が穏やかな時らしいわ。理由を読むと、納得。

 

 

そんなわけで少しずれちゃってるかもしれないけど、私が書きたかったのは、自分の苦しみだと思ってたものは対峙している海の叫びみたいなもので、海鳴りがしてたら逃げないと危なくて(悪天候の海の危険さは美香さんならわかってくれると思う)、でもその海から離れられないって歌です。そのまんま。何もできなくて自分が巻き込まれるとしても。

その理由が情だと受け取ってくれてもいいし、足がすくんで動けないと受け取ってくれてもいいし、ただその手段を持たないと受け取ってくれてもいいです。

まさに、海君が言ってくれた

「それでも離れられないってことは

自分が疲弊してるのがわかりきっているけど

自分がそこから抜け出す方法が見当たらない

今の状態から抜け出せない

途方に暮れてるってゆーの?」

ってことです。この部分、とてもよかった。

美香さんの感想について何も触れなくてごめん(笑)!

 

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あと数よね、数。

私数えるの本当に苦手なのよ。

直してくれてありがとう。確認しなきゃ、と思っててできなかったやつやってもらっちゃった。たぶん私がミスして放置してたんだと思う(笑)

 

 

【121.皿→122.階段→123.乗(る)→124.紙飛行機→125.折り目→126.古本→127.市→128.潮→129.釣り糸→130.結ばれて→131.乱→132.駅→133.構→134.ぼそり→135.にぎやか→136.組→137.数値→138.告げる→139.公園→140.耳鳴り→141.離→142.紛れる→143.肉】

 

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