古本の折り目を開けばこぼれ落つ還し損ねた はなびら さくら/藤田美香

 

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集合の時間を決めて各々の宝を探す古本の市/蛇口ひろこ

 

 

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なんという美しい短歌。

折り目は最初からあったものなのかな。主体が折ったようにも読めた。

ふつうに考えたら借りたのは本なのだろうけれど、桜の花びらだけを預かっていたようにも読める。古本は自分のもので。

でもたぶん借りた本の中に折り目があって、そのなかにあった「はなびら さくら」なんだろうね。ひらがなであることで薄くてはかないことがよく表れてると思った。

「古本」は借りた年月なのかもしれないなぁ。

 

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紙飛行機についていきなり語り始めたから読み飛ばしそうになった(笑)

 

短歌の読みついて。

まず、黒瀬珂瀾さんが?福岡の歌会に??とそこが気になって。私の中では黒瀬さんは北陸の方だから。ここまで書いて調べたら、大阪のご出身なのですね。

福岡とのつながりはわからないけれど。

美香さんと黒瀬珂瀾さんが話すところを廊下からこっそりのぞきたかった。

 

>今回のような歌を読むと、つい、別の背景を読んでしまうよ。

>何度も言うけど、悪い癖な。

 

悪い癖なのかなぁ、それ。

前回の私の短歌については、そんなに飛躍はしていないと思うけど。

使った言葉から読み取ってるし。

 

>「そこにある言葉だけを読む」

 

これができていないとするのは、別の場合なんじゃないかなぁ。

たとえばそこに誰と、と書いていなくて、そう読み取れる他の要素も何もないのに、恋人、と限定してしまうとか。そういうのじゃないかなぁ。

このたとえ、通じるのだろうか。例に出せる短歌がなくてごめん。

 

 

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【121.皿→122.階段→123.乗(る)→124.紙飛行機→125.折り目→126.古本→127.  】

 

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