経営における理論や思考を通じて
実践に役立てる情報を発信します。
変革への挑戦を応援するコンサルタント
荒井竜哉です。
昨日の日経平均の終値は3万6158円、
前日比146円高と上昇しています
米国の統計発表で
新規の失業保険の申請件数が
市場予想を上回り、
失業者が多い(労働需要が減っている)のが
確認されたことに加え、
企業の賃金負担の伸びが
市場予想を下回り、
賃金上昇によるインフレ圧力が和らぐと
見られたようです。
これらが米国の利下げに働くと見られ、
米国長期金利は3.8%台まで
低下していました。
加えて米国IT企業の決算発表が好調で
メタ社は純利益が3倍、
アップル社も増収増益、
アマゾン社の営業利益は4.8倍
にもなりました。
これらが米国市場の株価を
大きく上昇させ、
東京市場もこの影響を受けて
上昇しています。
先日、新聞にシャウエッセンの広告が
大きく掲載されていました。
画像:X
インパクトが強くて
面食らったんですが笑
内容を読んでみると、
シャウエッセンは発売から40年経つそうで、
「シャウエッセン=ウインナー」
という固定観念にはもうお別れ。
と書いてあり、
おつまみの「ドライシャウ」や、
ハムのように使える「シャウスライス」
という商品が紹介され、
「こんなのシャウエッセンちゃうやん!」
とつっこみを期待し
「ちゃうエッセン」
なんて表現も書かれています。
ウインナーとして確立している
「シャウエッセン」を
おつまみやハムの類似製品といった
新しい製品カテゴリーに展開することを
「ブランド拡張」
といいます。
画像:CBOラボ
既存ブランドを
新しいカテゴリーで使用するため
失敗すれば既存ブランドのイメージを
損なってしまうリスクがありますが
既存ブランドのイメージを活用できるので
新たにブランドを開発するよりも
コストが小さくて済みます。
ある調査によると
新ブランドよりも拡張したブランドの方が
生存率やトライアル率、
リピート率などが高かったりするようで、
有効な戦略として捉えられています。
ここ数年、
メーカーである日本ハムのブランド戦略は
とても積極的なだけでなく、
同時に「楽しさ」みたいなものを
感じています。
例えばシャウエッセンを発売したとき、
売り場で商品を目立たせるために
包装を大きくしてテープで結うことを始めたところ
他社も模倣して、
ウインナーの包装といえばコレになりました。
画像:価格.comマガジン
これを「断髪式」と称して
約2年前、自らこれをやめたわけですが、
長年続いてきたものを変えていくことは
とても勇気がいることだと思いますが、
環境変化の激しい今、
変化しないことがリスクといわれます。
「断髪」や「ちゃうエッセン」といった
同社の前向きな挑戦からは
変化に挑む勇気をもらえます。