パラレルワークの強みを生かし、
コンサルティングを通じて
事業マネジメントを推し進めます。
荒井竜哉です。
これまで飲酒量が減り、
アサヒビールが
「スマドリ(スマートドリンク)」
をキャッチコピーに
ことなど
これまでのノンアル・低アルは
何度もブログのテーマにしてきたんですが、
これに関連した記事で、
想像を超える内容の記事がありました。
社会的に飲酒量が減っている
という統計内容は
確かにその通りなんですが
これに反して
アルコールによる肝臓疾患死者数が
急増しているそうです。
つまり、
お酒を飲む量が減っている人と
深酒して飲酒量が増えている人に
二極化しています。
アルコール依存による
健康被害は深刻なもので
その内容や対策は上記の記事に譲るとして、
私が注目したのは
飲酒量が増えている人が多くなっている
にも関わらず、
統計的に一人当たりの飲酒量が減っている
ということは
消費者ひとりひとりを見たときに
お酒を飲まない
or
飲む量が減っている人の飲酒量は
統計以上に減っている可能性が高い
という点です。
言い換えると、
ノンアル・低アル市場は
飲酒量の減少のグラフから想像される以上に
拡大している可能性がある
とも言えます。
これをイメージで確認すると
次のとおりです。
画像:福岡県立大学を一部改訂
どちらの分布の場合でも
「一人当たりの飲酒量」という数字は変わりません。
しかし
平均的の人の飲酒量が中心となる
「正規分布」ではなく、
飲む人と飲まない人に分かれて
「二極化」が広がっている場合、
「一人当たりの飲酒量」という
数字の印象以上に
飲まない人が増えていることになります。
実際に
スーパーやディスカウントショップの
ノンアルコール売り場を注意深く見ると、
その商品が以前よりもかなり増えていて
種類も豊富になっていることがわかります。
アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーといった
ビール大手4社の商品だけでなく
オリオンビールも
ノンアル商品を展開していますし
バドワイザーやベルギービール、
ハイネケンといった
外国メーカーのノンアル商品にも
棚の多くが割かれています。
他にもGABAを含めた機能性商品や
アサヒビールが味わいを高めた
高付加価値ノンアルビール
「アサヒ ゼロ」
も棚に並んでいました。
「アサヒ ゼロ」は
私も飲んでみたんですが、
これまでのノンアルビールとは
比較にならないおいしさです。
小売業界におけるノンアル・低アル市場は
非常に盛り上がっています。
ノンアル・低アル市場の想像以上の拡大は
量販店など小売業界だけではありません。
先日、東京に行った際、
六本木のダイニングバーに寄ったのですが
そこにもカクテルと並んで
「0% MOCKTAIL」
というメニューがありました。
MOCKTAIL(モクテル)とは
MOCK(真似た)と
COKTAIL(カクテル)を
組み合わせた造語で
ノンアルカクテルのことです。
参考:コカ・コーラ
ノンアルカクテルを飲む人も増えており、
実際、バーに一緒に行った友人は
MOCKTAILを飲んでいました。
バーの雰囲気を楽しんだり、
食事を楽しんだりするのに
アルコールが入って
酔っぱらうことが重要なのではなく
その場の雰囲気や盛り上がりを楽しむ、
いわゆる「トキ消費」が
より、重要になってきているのでしょう。
このような消費動向やアルコール市場の変化に
ついていけるかどうかは
これからの食品や飲食に関わる事業においては
とても重要だと思います。