パラレルワークの強みを生かし、


コンサルティングを通じて

 

事業マネジメントを推し進めます。


荒井竜哉です。

 



 

コミュニケーションを深める「疑似家族」制度

 

 

コロナ禍で

 

社員間のコミュニケーションが希薄になり

 

居場所が見つけられずに

 

離職する人が増えているようです。

 

 

 

そこでコミュニケーションを深めるため

 

さまざまな取り組みを行う企業について

 

紹介する記事がありました。

 

 

 

 

 

 

 

化粧品メーカーのコーセー

 

「セカンドホーム計画」

 

という制度を始めたそうです。

 

 

 

役職や世代、勤務地、職種など

 

さまざまな属性の人で構成される

 

5人ほどのチームを作り、

 

これを「疑似的な家族」として

 

仕事と直接関係のない会話をする機会を

 

設けているそうです。

 

 

 

栄養食を開発するベースフード

 

人事担当の社員が当番制で

 

オフィス内のキッチンで調理し、

 

一緒に食事をして

 

交流を深めているそうです。

 

 

 

ロボットのように

 

業務上の情報をやりとりするだけで

 

ひたすら仕事をし続けられるのであれば

 

これらのような交流は、

 

きっと不要です。

 

 

 

このような事例が記事に取り上げられるのは

 

人間である以上、

 

仕事以外のコミュニケーションや交流があって

 

はじめて仕事に意欲的に

 

取り組めるようになる

 

ということなのだと思います。

 

 

 

 

 

人材が定着する職場に求められる、「家族」という関係性

 

 

私が所属している

 

中小企業人づくり研究会では今、

 

「ウェルビーイング」というテーマで

 

人材の定着を支援するには

 

どのようなコンサルティングアプローチが

 

有効かについて研究しています。

 

 

 

「ウェルビーイング」とは「良好な状態」

 

 

 

その定義がとても難しいのですが、

 

ハピネス(幸せ)とは違い、

 

一言でいえば

 

肉体的にも、精神的にも、

 

社会的にも満たされた状態

 

を指します。

 

 

 

これは私の勝手な想像ですが、

 

はつらつとして意欲があふれていて

 

自分らしさが発揮できている。

 

 

 

そんなイメージです。

 

 

 

そんな状態で仕事ができる職場であれば

 

働いていて楽しいでしょうし、

 

成果も存分に発揮できるでしょう。

 

 

 

これを実現している企業を

 

慶応義塾大学の前野教授が

 

書籍「ウェルビーイング」で紹介しています。

 

 

 

 

ひとつは長野県の伊那食品工業

 

寒天食品の製造会社です。

 

 

 

その会社案内には

 

「幸せになるために」

 

というページが設けられています。

 

 

 

その内容はこうです。

 

 

 

「幸せになるために」

 

会社の経営に目的があるように、

社員一人一人に「働く」目的があるはずです。

 

一般には、会社で働く目的は、

生活するために、労働を提供し、

その対価をいただくというのが

普通の考え方です。

確かにその通りだと思います。

 

でも、果たしてそれだけが、

「働く」意味、目的でしょうか?

 

人生の中で一番長い時間は、

何をしている時間かといえば、

寝ている時間を除けば、

一番長く過ごす時間、

それは「働く」時間だと思います。

 

一生のうち、

多くの時間を働いて過ごす訳です。

短い、たった一度しかない人生の

一番長い時間、

それをただ労働の対価をもらうための時間

としてしまうことは、

もったいないことだと思います。

 

働いている時間も、自分の人生です。

せっかく生まれてきたんだから、

自分の人生をもっと有意義なもの、

自分の成長のための時間にしていくことが、

人生を幸せにすることになるのではないか

と思います。

 

人は、成長することに喜びを感じます。

だからこそ、

自分の時間を成長するために使うことが、

自分の人生を大事にすることであり、

会社はそのための教育機関、

学びの場といえるのではないでしょうか。

 

また、

当社ではあまり数字目標を設定しません。

売上目標、利益目標、生産性等、数字での目標は

設定することはほとんどないのです。

 

ふつうは、目標を設定し、

それにどのように近づけるか

進捗管理をしていくのが一般的です。

 

でも、当社はそのように考えてはいません。

 

どうしているかというと、

会社としては目標数字を設定しませんが、

実際には、例えば営業で言えば、

個人や支店での数字目標は設定しています。

 

矛盾しているように感じるかもしれませんが、

指示として、設定しているのと、

自分で設定しているのでは

大きな違いがあります。

 

誰でも、指示されて行うことと、

自分で考え実行すること、

どちらがやりがいがあり、

楽しくできるかと問われれば、

間違いなく後者になると思います。

 

だから、自分達で考え、

実行していきます。

 

それが、楽しく働けること、

そして考えるから成長につながり、

幸せな人生になっていくのだと思います。

 

だからこそ、

会社は学びの場であり、

そのような環境づくり、

居場所にしていくことが

大事だと考えています。

 

引用:伊那食品工業

 

 

 

書籍には

 

他にもいくつか事例企業があるのですが、

 

共通しているのは

 

「家族」のような関係です。

 

 

 

社員の人生のことを考え、

 

人間としての成長を後押しし、

 

ともに仕事をすることを楽しみます。

 

 

 

日本は少子高齢化で働く人が減り、

 

人材確保が難しくなっています。

 

 

 

コロナ禍で人材が離れてしまった

 

飲食や観光は

 

消費が戻ってきても従業員が確保できず

 

十分にサービスが提供できない状況です。

 

 

 

そんな状況で選ばれる企業というのは

 

人生のことを考えてくれ、

 

人間としての成長を後押ししてくれ

 

ともに仕事をすることを

 

楽しんでくれる企業なんじゃないか

 

と思います。

 

 

 

 

荒井 竜哉

パラレルワークで経営と現場の両面からマネジメントを支援します。

ブログの内容などお問い合わせは、メッセージ、もしくは
」までご連絡ください。

IBS CONSULTING (for Improving our Business & Society)
中小企業診断士
ITコンサル会社勤務