パラレルワークの強みを生かし、
コンサルティングを通じて
事業マネジメントを推し進めます。
荒井竜哉です。
今日は名古屋に出張でした。
思えば名古屋には
昔、ライブを観に来たり
鈴鹿サーキットの帰りに立ち寄ったくらいで
仕事で来たことはなかったかもしれません。
なかなか来ない名古屋なので
近場でふらりと行けそうなところを
一生懸命ひねり出したのが
「任侠カフェ」
Virtual Youtuberの懲役太郎さんが
プロデュースする
組事務所を想像させる内装のカフェです。
画像:Instagram
「カタギの考える組事務所」がコンセプトで、
ファンタジーとして楽しんでもらいながら
その収益の一部を
受刑者の就労支援を行う団体に寄付するなど
社会貢献にも取り組んでいるということで
興味がありました。
あったんですが、
残念ながら今年2月に閉店していました。。。
たしかに一度行けば満足して
二度目の訪問はなさそうです。
カフェ×任侠の組み合わせでは
ニッチすぎて需要が続かなかったのかもしれません。
残念ながら任侠カフェには行けず、
そのまま帰ってきたわけですが、
任侠カフェのその後について調べていると
なんと今年8月、
静岡・御殿場にあるレジャーホテル(ラブホテル)に
「任侠ホテル」という新ルームを
オープンしていました。
画像:Twitter
このように刑務所をイメージしたもの部屋以外にも
組事務所や
警察署(かつ丼が特別に注文できる)など
昭和感満載のレジャーホテルです。
画像:Twitter
レジャーホテルの動向を
ちょっとまじめに調べると
2012年には約6200施設ありましたが、
現在は約5200施設。
この10年で15%以上、減っています。
出所:警察庁「令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の折締まり状況等について」
人口減少に加えて少子高齢化で
レジャーホテル利用者は減る一方です。
また「草食系男子」という
ワードが流行ったように
利用ニーズ自体が減っていることや
そもそもレジャーホテルの雰囲気が
20~30代の時代感覚に
合っていないとも言われています。
加えてビジネスホテルやシティホテルも
客室の回転率を上げるべく
デイユースサービスをはじめたことで
レジャーホテルの利用が減った
とも言われています。
これまではインバウンドで
宿泊需要の受け皿にもなっていましたが
コロナ禍でそれもなくなってしまいました。
「任侠ホテル」のように
あえてニッチな趣向に寄せていくことは
従来どおりでは事業が立ち行かず、
ないない尽くしのレジャーホテルの
転換点を表しているようにも思えます。
カフェ×任侠は需要が続きませんでしたが
ホテル×任侠は続くんでしょうか。
レジャーホテルは
リピート利用が事業を継続するポイントですが
富士山近くの御殿場という立地、
あえて作られたレトロ感、
ニッチな任侠というコンセプト、
これらは国内外問わず、人気になりそうな
ポテンシャルを秘めているんじゃないかと
思えてきました。