パラレルワークの強みを生かし、


コンサルティングを通じて

 

事業マネジメントを推し進めます。


荒井竜哉です。

 



 

昨日の日経平均

 


昨日の日経平均の終値は2万7345円

 

前日比86円安と下落しました右下矢印

 

 

 

米国では長期金利が一服して

 

下落していました。

 

 

 

長期金利の下落は

 

通常、ハイテク株の上昇要因なんですが

 

マイクロソフト社や

 

Google持ち株会社のアルファベット社の

 

業績悪化が明らかになり、

 

ハイテク株を中心とするナスダックは

 

大幅に下落しました。

 

 

 

マイクロソフトなどの業績悪化の背景には

 

景気の減速による広告費の減少や

 

PC需要の減少など

 

直接的な収益減の影響が大きいですが、

 

 

昨今のドル高が

 

グローバルに展開するハイテク企業の収益を

 

目減りさせていることも

 

影響しているようです。

 

 

 

長期金利の下落によって

 

収益悪化が心配される

 

輸出関連株金融株を中心に

 

日経平均が押し下げられました。

 

 

 

 

まだ普及には遠い「デジタルツイン」

 

 

先日、ITや電子機器などの見本市

 

「CEATEC2022」

 

に行ってきました。

 

 

 

個人的には

 

ソニーやテスラのEV

 

見られたことがよかったんですが、

 

 

 

奥まったエリアには

 

国内大手メーカーのブースがあり、

 

立体映像やシミュレーターなどの体験ブースは

 

長蛇の列ができているところもありました。

 

 

 

 

 

 

 

海外ハイテク企業と比べれば

 

国内企業は元気がない

 

と言われつづけていますが、

 

さすがに大手メーカーは

 

開発力や資金力があることを実感します。

 

 

 

ただ、どうしても技術面に焦点を当てた

 

概念的な紹介やセミナーも少なくなく

 

退屈なスペースも少なくありませんでした。

 

 

 

その一つが「デジタルツイン」

 

 

 

現実世界を模したデジタル空間を作り、

 

デジタル空間で

 

現実世界のように振る舞うことができれば

 

 

 

スピーディに

 

現実に活用できる知見が得られる

 

というものです。

 

 

 

画像:富士通

 

 

 

 

簡単に言ってしまえば

 

「メタバースで

 リアル空間を再現して

 いろいろやってみよう」

 

みたいな感じでしょうか。

 

 

 

参考例として

 

通信大手のKDDIは渋谷を舞台に

 

現実世界とデジタル空間を連動させ

 

アパレル店舗での接客など

 

実証実験を始めるそうです。

 

 

 

 

 

画像:KDDI

 

 

 

 

このように都市や工場など局所的に

 

「デジタルツイン」の取り組みが

 

始まりつつあります。

 

 

 

ただ、

 

このようなリアル感あるデジタル空間に

 

移住(?)するためには

 

VRゴーグルが必要です。

 

 

 

その普及率は5%ほど

 

とも言われていて、

 

まだ体感している人は少なく、

 

活用シーンをイメージすることが

 

難しい状況です。

 

 

 

今後どこまで普及するのか

 

疑問に思われている領域でもあります。

 

 

 

 

 

可能性を感じる、戸田建設の「デジタルツイン」

 

 

そんなCEATECでの

 

「デジタルツイン」の展示でしたが

 

 

 

個人的に

 

「これはいいんじゃないか!」

 

と思う展示が1つ、ありました。

 

 

 

ゼネコンの戸田建設です。

 

 

 

戸田建設は

 

バーチャルオフィス・サービスの

 

「oVice」

 

新本社の再現を進めています。

 

 

 

「oVice」はブラウザ上で表示できるので

 

普段捜査しているパソコン上で

 

違和感なく利用できます。

 

 

 

また3Dの立体的で凝った空間ではなく、

 

ブラウザ上の平面を移動するので

 

いままでと同じ操作感です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手との距離も視覚的にわかるので

 

Zoomなどのビデオ会議ツールよりも

 

日常的なコミュニケーションがとりやすく

 

今、利用する企業が急拡大しています。

 

 

 

実際の画面を見ながら

 

いろいろとお話しを伺ったんですが、

 

この取り組みには

 

ものすごく可能性を感じます。

 

 

 

 

 

新しいことが受け入れられるための3つの視点

 

 

まず、

 

①やりたいことがシンプル

 

です。

 

 

  1. 「oVice」上にオフィスを再現する
     
  2. オフィス上の動き、
    「oVice」上の動きを
    それぞれ連動させる

 

 

突き詰めるとこの2つで、

 

コミュニケーションを円滑にすることを

 

目指しています。

 

 

 

そして、

 

これらを実装するために

 

②すでに活用されている既存技術

 

が利用されています。

 

 

 

①-1については、ブラウザを使い、

 

画面上にレイアウトを作る

 

「oVice」の特徴が

 

そのまま生かされています。

 

 

 

①-2については少し複雑ですが、

 

これも

 

さまざまなところで使われている技術や

 

サービスとして知られているものです。

 

 

具体的には、

 

・オフィス内での人の動きは

 「スマホ」「センサー」

 位置情報を捉え、

 画面上にも同様に表示させる

 (外出もこれでわかります。)

 

スマート家電のように

 リモートでエアコン操作ができ、

 オフィス同様、

 「oVice」上でもエアコン操作が可能

 

といった具合です。

 

 

 

 

 

 

 

他にもトイレの空室確認もできたりするんですが、

 

これもすでに先行するサービスは多くあります。

 

 

 

 

 

 

そして最後に

 

これらは

 

③普段使うブラウザ上で実現

 

できます。

 

 

 

利用のハードルも低く、

 

オフィスでも便利、

 

オフィスにいなくても便利です。

 


 

たとえ「デジタルツイン」という

 

捉えづらい領域であっても

 

  1. シンプルな目的
  2. 今ある技術
  3. これまでと変わらない使用感

 

があれば

 

浸透スピードが一気に高まる可能性を感じます。

 

 

 

新しい取り組みを考えるとき、

 

これら3つは

 

顧客からの受け入れられやすさ

 

にも直結する

 

重要な視点ではないかと思います。

 

 

 

 

ちなみに戸田建設は、

 

新本社の自社フロア以外を利用する

 

テナント企業にも

 

このサービスを提供することも

 

視野に入れているそうです。

 

 

 

建設会社から始まるオフィスのデジタルツイン。

 

今後の展開が楽しみです。

 

 

 

荒井 竜哉

パラレルワークで経営と現場の両面からマネジメントを支援します。

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中小企業診断士
ITコンサル会社勤務