パラレルワークの強みを生かし、


コンサルティングを通じて

 

事業マネジメントを推し進めます。


荒井竜哉です。

 



 

昨日の日経平均

 


昨日の日経平均の終値は2万6577円

 

前日比184円高と反発しました右上矢印

 

 

 

ウクライナとロシアの間で

 

2回目の停戦協議の場が持たれると報道があり

 

警戒感が和らいだと見られています。

 

 

 

また以前から注目されていた

 

米国FRBによる政策金利の利上げ

 

これまでの物価上昇の勢いから

 

3月に一気に0.5%上げると見られていましたが

 

0.25%にしたいとの方針発表がありました。

 

 

 

これらを受けて

 

ダウ平均、ナスダック等米国の株式指標は上昇

 

 

 

東京市場でも自動車株や金融株などで

 

株価が上昇しています。

 

 

 

 

冷凍食品が広がり、新たな展開へ

 

 

コロナ禍で広く浸透した冷凍食品関連の事業者が

 

新しい取り組みを展開しています。

 

 

 

冷凍自販機の「ど冷えもん」

 

全国に1000台以上も設置されているそうです。

 

 

 

画像:サンデン・リテールシステム

 

 

 

 

ホームページ上で

 

設置場所は公開されているのですが、

 

台数が増えて身近になってきたことで、

 

その詳細な場所や中に入っている商品などについて

 

問い合わせが増えているそうです。

 

 

 

これに対応するため、

 

位置情報や提供商品、在庫情報などを

 

スマホアプリで情報提供できるように

 

するそうです。

 

 

 

画像:サンデン・リテールシステム

 

 

 

 

 

また、冷凍設備の製造・販売とともに

 

寿司や生しらす、有名中華料理店のエビチリなどを冷凍し、

 

冷凍食品の店を展開するテクニカンでは、

 

 

 

 

 

 

飲食店のニーズの高まりから、

 

店内でも冷凍できる小型冷凍設備を開発するなど

 

ラインナップを増やしながら

 

利用できるシーンを増やしています。

 

 

 

 

 

冷凍ラーメン「宅麺.com」の取り組み

 

 

2010年から全国のお店のラーメンを冷凍し、

 

ネット販売してきた

 

グルメイノベーションの「宅麺.com」

 

 

 

 

 

 

 

こちらもコロナ禍で会員数が大幅に伸びていて

 

直近の2022年2月には35万人を突破しています。

 

 

 

画像:ECのミカタ

 

 

 

 

 

宅麺では、コンビニなどで売られている

 

有名店コラボのカップ麺や袋麺、チルド商品などと違い

 

お店の麺、スープ、具材を使用します。

 

 

画像:宅麺.com

 

 

 

本格的な味が自宅で楽しめる、ということで

 

外出できないコロナ禍でヒットしています。

 

 

 

 

そんな宅麺の次の手がクラウド(ゴースト)キッチン

 

「宅麺クラウドキッチン」

 

 

 

店舗を持たずに調理だけ行う工場の展開です。

 

 

 

画像:グルメイノベーション

 

 

 

 

ラーメン店の小さま厨房設備だと

 

製造量が限られ、需要に応えきれない

 

という課題があります。

 

 

 

過去に登録したラーメン店も、

 

これが理由で脱退するところもあったそうです。

 

 

 

また宅麺で商品提供するには

 

ラーメン店→宅麺

 

宅麺→顧客

 

2回の輸送が必要になります。

 

 

 

その分、コストが多くかかってしまいます。

 

 

 

新設する工場で

 

グルメイノベーションが製造代行し、

 

一箇所で大量生産することで

 

これらの課題を解決しよう

 

 

 

これがグルメイノベーションの新しい取り組みです。

 

 

 

 

画像:グルメイノベーション

 

 

 

 

 

委託による成長か、レシピ管理の徹底か

 

 

ラーメン店にとっては

 

小さい店舗で、

 

店内提供の調理の合間をぬって

 

宅麺用の準備をする必要がなくなり

 

供給力を超えてラーメンを販売

 

できるようになります。

 

 

 

しかも一度、製造委託すれば

 

製造しなくてもライセンス料が入ってくるので

 

とてもメリットが高いようにも見えます。

 

 

 

ただ、「②ラーメンのレシピを共有」

 

という非常に高いリスクを冒す必要があります。

 

 

 

しかも「③試作・品質チェック」

 

では、製法まで伝授することになります。

 

 

 

万が一にもこれらが外部に漏洩してしまうと、

 

「見なかったことにして」

 

というわけにはいかず、

 

いくら秘密保持契約を結んでいようと、

 

いくら損害賠償しようと、

 

ラーメン店にとってはもう取り返しがつきません

 

 

 

こういったレシピに対するリスク管理では

 

とんこつラーメンの一蘭が有名です。

 

 

 

海外を含めて87店舗展開する一蘭では

 

工場では麺やスープ、チャーシューなど

 

材料単位で担当者が決められていて

 

それぞれのプロフェッショナルである一方で

 

他材料のことは知ることはできず、

 

一人で一蘭のラーメンを

 

再現することはできない

 

管理体制になっています。

 

 

 

また、「赤い秘伝のたれ」は門外不出で

 

1つの工場で

 

国内、海外で使用するすべてのたれを製造しており、

 

そのレシピを知るのは4人のみ

 

 

画像:一蘭

 

 

 

かなり徹底しています。

 

 

 

一方で、「宅麺クラウドキッチン」で

 

レシピを共有することによるメリットもあります。

 

 

 

レシピや製法が明文化され

 

製造方法の標準化と伝承が可能になります。

 

 

 

これが多店舗展開や海外出店の

 

足がかりになる可能性もあります。

 

 

 

クラウドキッチンを新たなチャレンジのきっかけにするか、

 

レシピ管理を徹底する契機とするか、

 

 

 

有名ラーメン店の判断が、

 

「宅麺クラウドキッチン」

 

のサービス利用状況から

 

見えてくるのではないかと思います。

 

 

 

 

 

荒井 竜哉

パラレルワークで経営と現場の両面からマネジメントを支援します。

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IBS CONSULTING (for Improving our Business & Society)
中小企業診断士
ITコンサル会社勤務

執筆
 月刊「企業診断」ふぞろい流合格ゼミ2021      (同友館)
 月刊「企業診断」ふぞろい流合格ゼミ2020      (同友館)
 中小企業診断士2次試験 ふぞろいな合格答案12 (同友館)